ideomics

オブジェクト思考ブロギング

2013-01-01から1年間の記事一覧

自己肯定感

子育て系の本とつらつらと。。。 たまたま重なっただけかもしれないけれど、どの本も共通して、「自己肯定感」が大事というメッセージを柱にして文章を展開している。3冊とも、要約すれば「子育て・成長支援とは自己肯定感を育むこと」というところか。 精神…

身体感覚を基盤に心地よさを追求してできあがっているもの

地中海の都市をアフリカや西アジアも含めて(コルドバ、マラケシュ、ダマスクス、ベネチア)、主に建築的な視点から案内。「やっぱり地中海都市全体が、ヒューマン・スケールの良さを持っている」が要約か。 「だんだん文明が進歩すると、自分の身体の感覚と…

"Yコンビネーター主催のイベントに参加してから、「たたかう」と「にげる」について考えるようになったという話"が面白かった

"Yコンビネーター主催のイベントに参加してから、「たたかう」と「にげる」について考えるようになったという話" Yコンビネーター主催のイベントに参加してから、「たたかう」と「にげる」について考えるようになったという話 | 上杉周作 アメリカは民主主義…

生きる術としてのphysical arts

病気を治すのが医学。というのはそれなりに真としても、ほとんどの人にとって、そもそも病気なんかならなければならないに越したことはない。病気になった後に治す形の医学と並行して、そもそも病気にならないようにするという予防的なアプローチを追求しよ…

ボストンの街並み

とにかく完璧な街並みだった。 煉瓦の街並みが綺麗。寒いからかなんなのか、空が澄み渡って、やたらに美しい。土地ごとの空の色って面白い。木や緑を大事にしてるらしく、ちょこちょこ木や緑がある。最近の引っ越しで、いいな〜いいな〜自然っていいな、と思…

『モンスターズ・ユニバーシティ』

「その種において完全なものはその種を超越する」という言葉があまりに良く当てはまる。 アニメ、映画というより「世界」を作っている。映画の文法から評価されることもあるかもしれないけれど、「映画」とは違うんじゃないかと思ってしまった。これこそthe …

『プロジェクト・ジャパン - メタボリズムは語る』 レム コールハース (著), ハンス ウルリッヒ オブリスト (著)

台場からのメトロポリス・トーキョー - ideomics フジテレビ本社ビルや台場のメガ・ストラクチャー的な構造物を見た流れから、改めてレム・コールハース、ハンス・ウルリッヒ・オブリストの『プロジェクト・ジャパン - メタボリズムは語る』をパラパラと。フ…

台場からのメトロポリス・トーキョー

台場に一泊したら、レインボーブリッヂを挟んだ湾岸の夜景が綺麗で、思いの外良かった。嗚呼メトロポリス・トーキョーって感じ。色々言われる都市だけど、景色も悪くない。実際外国からの観光客もかなり多かった。 (鹿島建設ウェブサイトより) 2020年の東…

北京の建物

8月上旬に北京へ。天安門周辺の車からの景色は実に圧巻だった。 片側6,7車線で、周りの建物がやたらにデカイ。言うなれば、横に1kmで高さ30mの"一階建て平屋"みたいな印象の建物がごろごろしてる。コールハース言うところのビッグネスそのものというか。 今…

祈りと沈黙

どこの土地でも古代から中世と言われるような時代では、アニミズムレベルにせよ、より洗練された神学を持った宗教の背景にせよ、敬虔な祈りをベースに造形作品がなされことが多かったのかもしれない。人間中心の世界観ではなく、人間外の何かを中心とした世…

医学→精神医学→教育:イタリアにおいて女として初めて医学博士号を取得した故人の一例

マリア・モンテッソーリ (Maria Montessori) 1870 - 1952マリア・モンテッソーリ - Wikipedia (【高尾こどもの家】モンテッソーリ教育とはより) 憶測すぎるかもしれないが、彼女が対象とした「障害児」はおそらく、現代で言うところの自閉症スペクトラムに…

女の問題としての子育て論を脱するひとつの方向性? Human Development Studies

『女性は仕事と家庭を両立できない』? - ideomics子育てと仕事の両立。 延々と繰り返されるテーマだけど、これを"フェミニズム"として女性の問題として処理しようとするのはあまり得策ではないような感触が強くなってきた。もっと一般化して、男含め子育て…

自由空間の座標系

小飼弾×松井博、どこへ行く? 帝国化していく企業(2):企業帝国の弱点とは? そこで働く人たちの悲哀 (1/5) - Business Media 誠 いまの企業帝国は教育と福祉は国家に丸投げですよね。そこが本物の帝国と企業帝国の違いです。そういった意味で、企業帝国は…

三権分立? N権分立?

三権分立とよく言うけれど、3という数字は人間が気持ち良くなるわかりやすい数字というだけで、実質的な意味はないように思う。"N権分立"とした方が、妥当性、拡張性や議論喚起性含めよりふさわしいんじゃないかとも。(3であってもよいし) 個人的には、社…

スタバなう - Citizenship at Starbacks

アメリカのスタバでは、独立記念日にコーヒーをサービスにして、「アメリカの未来を語ろう」という特別な日にしたとか。イタリアのカフェにインスパイアされたと聞くけど、スタバは昔のコーヒーハウス的な伝統を再発明しようとしているのか。 コーヒーハウス…

文献検索のポータルサイト

ERIC (education) http://www.eric.ed.gov/PsycINFO (psychology) http://www.apa.org/pubs/databases/psycinfo/index.aspxEconLit (economics) http://www.aeaweb.org/econlit/Pubmed (medicine/biology) http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedJSTOR http://w…

データベース・セントリック・サイエンス

科学研究がますます大規模に、データリッチになっている。ゲノム研究は特にそれが顕著。データを生成したものの、ラボだけで留めているのはもったいないので、多くのジャーナルがデータの公開を要請している。 データの公開と一口にいっても色々な形があるわ…

『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』松井博著

書評としては、小飼さんの 404 Blog Not Found:The Rise (and Fall?) of the Private Powers - 書評 - 企業が「帝国化」する にて。 話しとしてはウェブでよく見るトピックだけど、全体の俯瞰と、何より書くべき人が書いたというリアリティの強さが違う。特…

『女性は仕事と家庭を両立できない』?

今更ながらクーリエで、昨年話題になったアン・マリー・スローター氏の記事『女性は仕事と家庭を両立できない』を読んだ。 クーリエのブログ→女がキャリアも家庭も…なんてやっぱり無理でした! « クーリエ・ジャポンの現場から(編集部ブログ) 原文はこちら…

ベビーと言葉と書き言葉と

ちょっと子どもが言葉を覚えてきて、こちらも色々な物の名前を教えたりするけど、一種の罪悪感がある。というのも、子どもがしげしげと葉を眺めて遊んでるのに、"葉"とか言って、言葉というバッファーをはさむのは何か邪魔してる気がするから。実際大人にな…

McDonald's advocate?

これ使えそう。devil's advocateならぬMcDonald's advocate?「マクドナルド理論」を使うとより優れたアイデアが出てきてプロジェクトが進行する - GIGAZINEhttp://gigazine.net/news/20130502-mcdonald-theory/https://medium.com/what-i-learned-building/…

進む都市の“木造化” - NHK クローズアップ現代

進む都市の“木造化” - NHK クローズアップ現代 今日のクロ現は半端なく面白かった。 日本でも世界でも、木造で大型の公共建築、商業建築作るケースが多数あるみたい。防火対策などテクノロジーの発展があり、CO2固定化、林業育成、デザイン性などが再評価さ…

分野横断の知識流通@アカデミア

いわゆる専門的な学会や、大学の学部といった縦割り的な形とは違う形の情報流通、分野横断型の知識流通やコミュニケーションがますます求められているが、どうやったらそれがシステマチックに行えるか。ひとつは、やっぱり同窓会。学校のつながりはでかい。…

リゾナーレ熱海

先日、ちょっとの休日を利用してリゾナーレ熱海へ。子連れ旅行には鉄板のリゾナーレだけど、今更ながら初めての利用。実際にキッズ専用と言って良い施設で、一旦慣れると、子供連れにはここしか選択肢がなくなってくるかも*1。子どもも広いところが気に入っ…

生物(いきもの)としての会社、生物(なまもの)としての会社:『スリッパの法則』藤野英人著

『スリッパの法則』 たいした資産があるわけでもないけれど、銀行に預けること=国債を買うこと、とすると、預金するのも釈然としないし、なにやら資本市場に悪を為している気もするので、もうちょっと有意義な投融資に回したい。と思って読んでみたら、思い…

大学の意義 ver 0.1

大学の存在意義。学問の意義。しばしば問われるものだけど、一番速攻な答えとしては、生み出される知の有用性:例えば、〇〇病の解明・治療とか、ある状況で景気を良くする経済的理論や実践など。しかし、こういったいかにも実用的な「意義」だけでは何とな…

『〈生命〉とは何だろうか――表現する生物学、思考する芸術』岩崎 秀雄

アマゾンのレビューはさほど芳しくないが、趣旨に非常に同感の一冊だった。生命科学と呼ばれる領域に興味を持っているなら、「生命とは何か」という大上段の問いを考えないということはないだろうが、それに対して最もリーズナブルな答えは、現状ではこれだ…

Built to Last:エデュケーショナル・カンパニー - 時代を超える生存の原則?

"Built to Last" 邦題では『ビジョナリーカンパニー』として知られているが、この本には「永く続く」ためにはどういった要素が必要かと特定しようという試みの中で、ビジョンやコアバリューといった視点が出てくる。実際、ゴーイング・コンサーンとして「永…

動物の視座、環世界

ユクスキュル・クリサート『生物から見た世界』 基本的には生物学の本とされているが、一種の文学/ナラティブとして読むやり方もありそうだ。ちょっと前に猫のライフログという話が流れていたけど、Google Glassも動物がつけたら、なかなか面白い光景が映り…

メガサイエンスとメタサイエンス

科学とは人がやらねばならないものなのだろうか。機械が自動的に生成してくれるようなシステムはありえないだろうか。そこまでいかないとしても、今ある文献を統合していくようなアプローチ、例えばメタアナリシスみたいな作業は、もっと自動的にできても良…