ideomics

オブジェクト思考ブロギング

メモ

文学=プログラミングとするならば

この前書店に行ったら、ヘッブ*1の論考が岩波文庫になっていて驚いた。岩波文庫は、アインシュタインはじめ科学論文も収録の対象にしているけど、まさかこの人たちまで収録するとは。あらゆるテキストを対象にしようという意欲を感じる。 文学は英語でlitera…

2次元のアニミズム

オタクの文化で一番すごいと思うのは、二次元のものを生きているかのように扱うことができるとこ。アニメのキャラクターを彼女ですと言ってみたり。そのような2次元をそのまま愛でる感性はなかなか得られるものじゃない*1。アニメーションとはまさにアニミズ…

ファミリーコンピュータ

「パーソナル」コンピュータに対して「ファミリー」コンピュータというものを構想するとしたら、どんな形になるだろう。ファミリーと言っても広義に考えて、場合によって小さな会社や仲の良いグループも含めた小コミュニティくらいの意味で。 モバイルやタブ…

自閉症児の世界観

私たちの認知はハードウェアに規定されている。350-800nm程度の波長の光や、20-20000Hz程度の音しか捉えられないし、磁場を正確に感じることもできない。人の顔の認識も意外とハードウェアに規定されていて*1、例えばFFAと呼ばれる脳の領域が、他のモノの認…

医X美:「レオナルド&ミケランジェロの解剖学」から「次の形」へ

「医美」という医学生X美大生で作品を制作するというグループの展示に行ってきた。http://ibi2011.web.fc2.com/美大生が人体・医学にインスピレーションを得て作品を構想し、医学生が知識面などでバックアップして作品を完成させるという試み。10点程度の構…

ユマニスム(人文主義)からマシニズム(機械主義)へ

18世紀フランスの医学者ド・ラ・メトリは1747年に「人間機械論」を記した。当時はマクロ解剖学レベルの解像度(臓器・組織レベルの解像度)だったが、20世紀頃以降は分子レベルでの解像度で、「人間機械論」が進んでいる。医学・工学の知見が進むにつれ、人…

「我らクレイジー☆エンジニア主義」 リクナビNEXT Tech総研

題名に惹かれてなんとなく手にとったもの。めちゃ面白かった! ・装着型のロボットスーツを開発する山海嘉之氏(サイバーダイン社長、筑波大学) ・ダンジブルビッツ(触覚的なUI)を創造していく石井裕氏(MITメディアラボ) ・翼で浮遊する時速500km…

「イシューから始めよ」 安宅和人著

良い本に出会うと清々しい気分になる。いかなる分野であっても。 コンサルタントとして働く友人から勧められて一読。評判通りのクオリティ。ざっくり言ってしまえば、「がむしゃらに頑張るのではなく、意義のあるトピックにフォーカスを定めよ。データ集めて…

SCSM - Social Capital Stock Market

MBA = liberal arts ? - ideomicsの通り、学校の意義がface-to-face interactionとすれば、いかに交流の場をつくるか、いかに人と人とをつなげていくかが「学校の仕事」になる。学校=人脈製造機、議論場というように捉えて。ノンスモーカーなのでいつも喫煙…

MBA = liberal arts ?

こんな議論があった。・医学部はいらない(再論) http://agora-web.jp/archives/1355133.html・教育と学校の本質 医学部はいらないは間違いだ http://agora-web.jp/archives/1355243.html 今の医学教育が良いとも思わないが、反論における「学校の本質」は…

virtual state - 想像の共同体?

フェイスブックは国家を目指している印象なんだけど、どれだけ本気なのか。シェリル・サンドバーグ始め政府系の人材を引き抜いているようだが、たまたま?。 1996年にこんな論文がありましたね(Foreign Affairs)。 The Rise of the Virtual State: Territo…

socialism, sociomics

<socialism=社交主義、社交資本(ソーシャルキャピタル)を重視する立場> 精神医学の中でこれまでsocial anxiety disorderは社会不安障害と訳されてきたが、最近は社交不安障害と訳す。つまり、socialという言葉は、「社会」より「社交」という訳が相応し…

associationism

「政治」の本質を「討議」と考える。結論を出すためだけではなく、単に話し合うことそのものが大きな効果を持つかもしれない。何も結論が出なかったとしても、話し合ったことで参加者の意識は変容する。「政治」の本質は、その「変容」にこそあるのかもしれ…

愛しのバロック、スペイン階段

小笠原伯爵邸というスペイン風(とされる)建物によく足を運んだせいか、なんとなくスペイン的な文化及びその周辺に興味が出てきた。特にバロック的なもの。ローマにスペイン階段という観光スポットがあるけど、これは数あるスポットの中でも、かなりのお気…

Dr. Kamiya (Johns-Hopkins Univ.)のメッセージ

日本生物学的精神医学会 若手教育プログラムAtsuchi Kamiya, Ph.D, Johns-Hopkins Univ.*1 のレクチャー。 メモ的に今日聞いた話を ・既にやった仕事のフォローアップワークは大事。出した論文を更にでベロップして次の論文へ。たとえ小さな仕事でも。・共著…

政府批判ととりとめもない雑感

政府も迷走している感あるし、大多数の関心が薄れるにつれ、よりしっかりと監視する必要は増していることは確か。そもそも震災以前からの話だけど、突っ込みどころは満載だろう。しかし、単に政府批判をして他責・他罰で済まさず、ベースとなる社会の改善も…

Sony, Hondaのアート戦略

ソニーが情報流出で相当にダメージを受けている。創生期の偉人達も亡くなっていっているし、AIBOなんていう言葉もとんと聞くことはなくなった。そんな好きな企業ではないけど、しかしここまでいくとちょっと可哀想になる。 相当昔の話になるが、AIBOの売り方…

ミニバンの高級化

ミニバンと言われる自動車の形。発祥はよくわからないが、わりと日本オリジナルのものかもしれない*1。ミニバンというと、まずはファミリーカーのイメージが浮かぶ。まさに「父ちゃん、かっこいい!」の世界。このCMのコピーに代表されるように、そういっ…

クールビズのポテンシャル

段々と暑くなってきている。日によっては、スーツは蒸し蒸ししてそう。今年の夏は電力供給不足からエアコンが思うようには使えなさそうだが、スーツな方々はどうするのだろうか。一昔前からクールビズと言われているが、今年の夏は冗談抜きで切実な需要。 し…

Governmant as a Platform, Governmant as a Database

twitter:@sasakitoshinao(佐々木俊尚さん)の 「私個人としては、個人情報保護法とか各種規制をある程度吹っ飛ばして被災地を特区化し、政府・自治体の持っている各種データベースをAPI公開し、そこでさまざまなサービスを民間が作れるような方向に刷れば…

批評・政策における科学・技術

「ウェブ×ソーシャル×アメリカ――〈全球時代〉の構想力」 池田純一 - ideomicsで、「これだけテクノロジーに溢れた世界では、人文系の素養だけでは、社会批評は成り立ちにくく、原発の話でも、エネルギーの話でも、テクノロジーを踏まえずには、構想できない…

リーダーシップとフォロワーシップ

政府批判が盛況である。確かにすごくブリリアントな対応をしている印象はないが、その批判者達は、同じ立場に立たされたらどれだけの力量を発揮できるのだろうか。能力の乏しい私としては、そんな素敵な人々の力量を想像することすらできないが、さぞや素晴…

三井日本橋

東京駅の開発が目覚しい。東京駅舎の再生に加えて、京葉線の方まで開発を頑張っている。JRは鉄道資産を活かして利便性ベースで色々やろうとしている。三菱丸の内もかなりいい。こちらは、街路を活かした再開発で、雑然な観光地と化した銀座よりも高級感が…

マスメディアの権利と義務

社会的に重要で、かつシンプルな市場原理に馴染まない仕事というのはそれなりある。そういった仕事は、公務員という形だったり、法的な資格職であったりする。これに該当するように思われるが、現時点では働き手個人への法的な背景が乏しいと思われる仕事が…

全病歴カルテ:保険証にICチップ

医療機関を移る際に、大抵紹介状というのが用意されるが、これだけで十分な情報を得られることはまずない。運が良ければ、病歴サマリーが付いてくるが、稀である。医療機関を複数受診することが一般的になった現在では、紹介状システムではなく、カルテの共…

今回の三陸沖群発地震に関して雑感

ますます被害の実態が明らかになっている。まだ寒い中本当に大変なことだと思う。被災地の皆さんの健闘をお祈りしたい。東京も若干影響があるが、この震災を嘆くだけでなく、得た教訓を活かさなければ。今回の三陸沖群発地震に関して雑感。 ・やはり日本国民…

handmadeという神話

ワーク・ライフ・コンフリクトというコミュニティに参加している。今更言うまでもなく、子育てとキャリアをどう両立させていくかは多くの人にとって考えなくてはならない課題だし、ソリューションを出していかなければならない。 女性の教育レベル上昇及びそ…

ドラッカーの継承

ドラッカーが流行っているとのことで、昔の本を引っ張り出してみた。初期の「産業人の未来」が一番気に入っている。1990年以降の著作は、高齢なこともあり基本的に焼き直し感は否めないが、後半の著作になるほど、「今後の課題」みたいなものの言及があって…

介護系ベンチャー・メディカルレジデンス

仕事柄高齢者と関わることが多い。そもそも医療系の道に行こうと思ったのは、高齢社会における社会保障のグランドデザインを考えたからだった。未だに社会保障をどうしたら良いかは、あまり良いアイデアはないが(シンガポールのmedical saving accountなん…

宅地建物取引主任者:資格と仕事のモジュール化

2月から下北沢に引っ越す予定になった。賃貸契約を結びに出かけると、「宅地建物取引主任者」*1という資格を持つ女性が対応してくれた。30台前半と思われる女性だったが、丁寧な対応で、質問にも的確に答えてくれた。この宅地建物取引主任者という資格は国家…