2012-01-01から1年間の記事一覧
今更だけど、サルマン・カーン氏のTEDを見た。 字幕付きはこちら サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」 | Talk Video | TED.com 高い評価は聞いていたけど、神のごときプレゼンテーション。カーン・アカデミーの内容自体もさることながら、美しく軽…
http://blogtimes.jp/blog/2012/07/19184.html この動画は普通に凄いな。パラリンピックの当初の狙いとしては、障害者と呼ばれる人たちにも、オリンピックと同様の機会を、といったフェアネスとかそういった精神から始まっているのだろうけど、選手をサポー…
『政治の意味とは自由である』(ハンナ・アレント) 政治に「必要なもの」とか、政治の「目的」ではなく、政治の「意味」とは自由である。というアレントの言葉がずっと理解できず、時々思い出しては考える。 アレントの言いたかったこと・・・それは、いわ…
ギリシャ人20人と話しました ギリシャ人20人と話しました 続き だいぶ前の記事。自分でも理由はよくわからないけど、インタビュワーになんか感銘を受けた。ジャーナリズムって何だろうと考えていたところで、この「インタビュー」ってもののの存在に改めて気…
Grazia8月号、なかなか良いんじゃないでしょうか。個人的には「買い」かと思います。 アマゾンの評価はイマイチだけど*1、再創刊から4ヶ月でこのレベルはむしろ感心。最初は、プチセレブファッションショットに子育て系コラムをコラージュしたような誌面構成…
瀧本哲史さん(@ttakimoto)による「いじめ」が起こった後の対処 - Togetterまとめ「いじめ」という言葉がよく使われるけど、瀧本さんのこの議論は同意で、better-definedな言葉で、行為自体をもっと直接的に表現・評価した方が良いと思う。法的な対処は細か…
藤原帰一先生:"大学の役割 - 「まだ見えぬもの」を考える" 大学の役割(藤原帰一)/コラム/東京大学政策ビジョン研究センター 藤原先生の、いい意味でジャーナリスティックともアカデミックとも言い難い時事評論はとても好きだし、共感できる気がするけど、む…
IDEOの言うhuman-centered designというのがなんとなく腑に落ちたようなそうでないような。IDEOの本でよく「文化人類学のように」とよく言われているのも。 Human-Centered Design Toolkit | IDEO 機能中心/物中心と主観中心/人間中心。物を見てデザインする…
ハンナ・アレント『責任と判断』『暴力について』 ピーター・F・ドラッカー『産業人の未来』 シーダ・スコッチポル『失われた民主主義』 フレデリック・L・アレン『オンリー・イエスタディ』 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』 イマニュエル・カ…
クーリエ7月号が(毎度ながら)面白かった。 トランプにキングやクイーンやジャックに混じって、なぜジョーカー(道化師)がいるのか。王宮には必ず道化が召し抱えられ、彼らだけは王様をからかうことが許された。だからトランプのジョーカーはオールマイテ…
学問は進歩したと言うなれど、未だ神学論争の冷めやらぬ領域はあるもので、そこでは宗教的情熱とノーエビデンスを持って戦う猛者たちに溢れている。多くの戦いは調停することはできず、異端審問と敵か味方の二元論が繰り返される。お察しの通り、教育、特に…
良くも悪くも記述的なので、「読ませる」タイプのエンタメ性はないが、簡潔で情報量が多い。大学の歴史を概観するには、非常に便利。 大学というと、12世紀前後から連綿と続いているような振りして歴史的な正統性をブランディングしているけど、16世紀〜近代…
娘が4か月になり、だんだんと新生児から幼児といった風貌になってきた。おかげさまで大きなトラブルなくこれまでこれた。妻と天の恵みに感謝。 育児というこれまで体験していなかったゾーンに足を踏み入れた我々は、大した海図もなく右往左往しながらなんと…
少子化問題その根源を問う(第1回) http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/05/post-428.php 今まであまり聞かなかった論点だけど、確かにど真ん中かもしれん。さすが冷泉さん。 ******************************** 子供…
"「プライバシー」の扱いがカギを握る「ビッグデータ」の未来 単なる思考停止は将来の“データ資源小国”の始まり" http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120327/230277/?rt=nocnt ビッグデータとプライバシーの関係の概説。 医療(症状データや受…
これはなかなか面白そうな研究。 Kyaga S, Br J Psychiatry. 2011 "Creativity and mental disorder: family study of 300,000 people with severe mental disorder" http://bjp.rcpsych.org/content/199/5/373.abstract 統合失調症や双極性障害の兄弟姉妹に…
ニコラス・クリスタキスが「肥満は感染するか?」といった挑発的なタイトルで、ソーシャル・ネットワークによって、肥満のリスクが上がる(肥満な人の友達は、肥満である確率が通常より高い)という疫学を示したが、この現象に対してはいろいろな解釈がある…
少し前のちきりん氏のエントリがちょっと話題になっていた。 医療を基幹産業にする、という発想 - Chikirinの日記 Y氏*1の話では、北原先生は、ハーバードビジネススクール(HBS)のヘルツリンガー著『医療サービス市場の勝者―米国の医療サービス変革に学ぶ…
世界の大学の中でも、工学部のある有名総合大学は数少ない。工学蔑視で工科大学みたいな形で仲間外れにされる。ぱっと思い付くのはスタンフォードや東京大学くらい。とすると、東京大学が独自のポジションを目指すなら、工学部と総合大学的な学科の共同作業…
著者紹介で、"パリで暮らすエッセイスト"とあったので、雨宮塔子『雨上がりのパリ』的な展開を恐れつつページをめくった。しかし、開けてびっくり玉手箱。内容は充実してて非常に良いルポタージュ。日本から見ると、プライベートから公的な制度まで男女関連…
アルコールや覚醒剤は依存経路のニューロサイエンスが結構進んでいるけど、糖尿病がらみで甘いものへの「依存」形成は同じなのか?違うとこもありそうだし、研究テーマとしては面白いんじゃないかしら。DMは大きなポピュレーション。と思っていたら、友人に…
女性誌のGraziaが「今号よりGraziaは、『子どもを産んでからも仕事をし続けている女性、し続けたいと思っている女性』に向けて、新装刊しました。」ということでリニューアルしたらしい。 所得がある程度ある働く母向けのファッション誌があんまりないよね〜…
今日ひやかしにマンション見学行ったら、朝日ウッドテックなる会社を知った。 http://www.woodtec.co.jp/ マンションのフローリングにはよく使われている木の加工会社らしい。紹介されたのは、ワックスが要らないマット仕様の天然木フローリング。妙にプラス…
3月の統合失調症学会に参加した。ランチョンセミナーの西田淳志先生(東京都精神医学研究所)の話は、めちゃ興味深かった。 統合失調症は発症から治療までの期間が長ければ長いほど、治療に反応しにくくなるし、その後の経過が悪くなることが知られていて、…
不条理なことや自然に打ち負けることも多多あった昔はたぶん、死んだらその分産んでいくという輪廻的とも言えるサイクルで昇華されていったのかもしれない。ある総体としてのヒトはそうやって続いてきた。 ともふと、思った。 死んだらその分産んでいく。種…
グーグルが迷走してる中、エリック・シュミットは何をしているんだろうと最近とみに思うのだが、考えてみればシュミットにとっては、グーグルは理想(Network is Computer)をかなえるひとつの経路としてで、そこまで愛着はないのかもしれない。 Fermat:"Eri…
フェミニズムでは、男女の違いを「セックス(生物学的な性差)かジェンダーか(社会的に構築された性差)」といった軸で議論することが多いけれど、多くは不毛な論争に終わってしまうような印象があります。「社会的な構築」というのは、普通に生きている以…
最近生まれた娘に童謡を聞かせようと、ミッフィーの童謡CDを買いました。幾つかの歌を聴きながら、一部は歌いながら進めていくと、ふとダントツに優れた童謡がありました。 そう、『大きな古時計』のことです。 よく聞いてみると、なんてドラマチックな歌詞…
本のストレージサービスで、http://my-shelf.jp/というのがあるらしい。本の置き場は困っているので、まったく惹かれないわけではないが、でも本を貯め込むんじゃなくて、みんなに流通させた方が楽しいし、他の人もハッピー。お金と同様に、ストックよりフロ…
先日代官山の蔦谷書店に行ってみた。 http://tsite.jp/daikanyama/store-service/tsutaya.html 評判どおり心地よい空間で、もうちょいアクセスが良ければ頻繁にふらっと立ち寄りたくなる場所。書店ビジネスが瀕死といった話もあるけど、こういった嗜好性を高…