ideomics

オブジェクト思考ブロギング

サイボーグ外科

車椅子のような機械的動力を使わない器械だけでなく、機械的動力を使った機械でも「介護」分野への応用が進んでいる。有名なところでは、筑波大学の山海教授*1のHALといったところだろう。


HALなんかは、まさにサイボーグといった趣で、というかサイボーグと定義しても良いだろうと思うが、これが実用化されると、今までhandicapped(PC的にはdisabled)とされていた人達が、かえって、「健康」な人より高機能になる可能性がある。ハンデを逆に有利にできる社会になる可能性はある。


HALは外付けであるが、技術が進めば「中付け」の機械も増えるだろう。例えば人口網膜の研究。人工臓器。あるいは、骨折したおじいちゃん・おばあちゃんに遣う人工関節の何らかの発展。既にあると言えばあるが、病気の治療だけでなく、ラグジュアリーとして使用される可能性は否定できない。一部の病院では、「移植外科」なる部門があるが、そのうち「サイボーグ外科」なんて部門ができるかもしれない。あるいは、「美容サイボーグ外科」までも。


もしそうなったら、介護とかハンデとか障害と関係なく、誰もがサイボーグ化を目指す社会になる可能性は低くない。健康・不健康関係なく、サイボーグ化。そして今の自動車のように所得やステータスでサイボーグ用の機械を身に着ける・・・もはや銀河鉄道999の世界だ。


つらつらこんなことを考えていると、昔の日本の漫画のある種の先見性には驚かされる。鉄腕アトムサイボーグ009銀河鉄道999・・・。山海教授はこういった漫画にインスピレーション受けて、その道に進んだと言うが、そのような人材が増えたら、漫画通りのサイバーな世界が近い将来できるかもしれない。是非は別として。