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オブジェクト思考ブロギング

human & humor: Homo AND & Homo OR

humorって、ラテン語の"body fluid"みたいな起源らしい。固体=個体ではなく、流体=気体=pneumaticってことか。間に空気=霊=光・音を含むこと。笑い声・・・発声というより空気の動きの発生。声とは違う。言葉や言語とは違ったものとして、純粋な空気の…

"Mort de l'homme=Homo sapiens"

フーコーの"Mort de l'homme"は、「人間の終わり」と訳されることが多い。彼の研究対象としての近代の「人間」像だけでなく、hommeは何を意味するか。femmeは含まれるのか。など色々想像をかき立てるものがある。彼の研究対象だった近代の人間科学。その中の…

トリニティとトリオ

「キリストの企ては個的なものだった。「個」(個人)と「衆」(集団)とは、それ自体として対立しているというよりもむしろ、私たち一人一人の心の中に、個の心と衆の心というかたちで、対立しあう二つの部分として存在している。ところが、キリストはこの…

二元論(二分法)の直線の外に点を打つ

論文・散文・詩・・・直線上のスペクトラムに考えたくなるが、実は三角形(円環)なんだ。と、ドゥルーズの文章読むと(翻訳だけど)感じる。論文と詩の中間にあるもの。具象画に対して抽象画というカテゴリーがある。叙事詩や叙情詩(具体詩)に対して抽象…

ゴーストライター

ゴーストは霊といっても、基本的には死者の霊に意味が限定されるらしい。恐怖や憎悪を投影なこともあるけど、愛情がゆえの残像であることも多いしね。愛着=執着の残像としてのゴースト=霊。ゴースト(死者の霊)が当たり前のように登場人物だったり、案内…

critique et clinique:『批評と臨床』ジル・ドゥルーズ

批評と臨床 (河出文庫 ト 6-10)作者: ジル・ドゥルーズ,守中高明,谷昌親出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/05/01メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (23件) を見るcritique et clinique(批評と臨床)critique(批評):文献中心 c…

実存方程式

自意識(思考)と自己(実存)との対話でΔt→0とすると、"Cogito ergo sum"と「思える」。しかし、実際にはΔt=0ではない。「(瞬間よ)とどまれ。お前はいかにも美しい」といっても、実際に時間は過ぎていく。自意識と実存の一致を志向するものとしての実存…

身体性・精神性・霊性のフレームワーク (Somatic-Psychical-Pneumatic framework)

オリゲネスのソーマティカー(身体主義者)、プシュキカー(精神主義者)、プネウマティカー(霊主義者)を原意から外して、身体性・精神性・霊性のフレームワーク (Somatic-Psychical-Pneumatic framework) として使てみる。例えば、bio-psycho-socialに当…

技術人 (Homo ars?) としての超人 (super-human)

電車であたりを見回すと半分くらいがスマホと(私も)。スマホって、自分の身体の一部。着脱可能な人体の「器官」。服やメガネや靴もそうだけど、違うのは反応性があるところ。特にiPhoneは官能的な反応性(response + ability )が高い。反応性が高いとanim…

未知の知

「それゆえに人間の神認識の究極は、人間が『自分は神を知らない』ということを知ることであり、自分が認識するかぎりにおいて、神が何であるかは、われわれが神について理解するすべてのことを超えていると知ることである。」(トマス・アクィナス) 神とい…

自我と自己の対話としての個人:最小単位の再結合性 (re-lig-iosity)

個人 (individual)を、自分-自分関係=自我-自己関係と捉える。自意識(自我)と内なる他者(自己)との関係として。自我と自己・・・自我による自己への愛着・信頼・信仰、その応答としての自己から自我への愛着・信頼。自我と自己の対話としての個人indivi…

霊と魂:ビットからスピリットへ

近しい人の遺体に接する。当たり前に生きていたはずの身体(肉体)の中に、psyche(息・魂)を感じられなくなったとき、身体とは独立した非物質的なpneuma/spiritus(息・霊)を想定するようになる。実際、本とか絵とかで精神が伝わっていく人もいる。そこま…

Individual-Social-Societal framework

ヒトの「倫理」と言われるものを考えるにあたってのIndividual-Social-Societal (ISS) framework。関係の階層性があり、関係の階層によって考え方が変わるのではないかという前提をおいたフレームワーク。原子・分子・細胞小器官・細胞・組織(回路)・器官…

愛智の逆理問題

哲学=愛智の逆理問題。以下の用語を自分なりに定義せよ。1. 未知の知 2. 無知の知 3. 非知の知 4. 不知の知 5. 反知の知 6. おちの知

哺乳類の社会行動を支える分子的背景としてのオキシトシンとその作用メカニズム

(今から読み直すと微妙なところもあるが、とあるレポートを当時のまま転写。訂正指摘歓迎です) オキシトシン(OXT) は、Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Glyの9アミノ酸からなる分子である。視床下部の視索上核と室傍核の大細胞神経分泌細胞で作られ、下垂…

『プロテスタンティズムの精神と貨幣経済の倫理』&『カソリシズムの倫理と社交資本主義の精神』

貨幣によって共同体からの切断が可能になったとしても物質的な面が大きく、精神面ではもしかするとルターはじめ源流のプロテスタンティズムの論理によって広汎な「個人化individualizaion」が可能になったのかもしれないとふと思った。力点を神と個人の直接…

精霊を見ること

対象に主体や魂(anima/psyche)をどのくらい見るかのツマミをスライドさせると、あらゆるところに魂を見る(アニミズム)からまったくの物質として見る(物理学)まで世界観を調節できる感じ。人間/人/ヒトに関しても、かたやHomo sapiens、霊長類、ほ乳類…

信頼のレッスン

“個”の誕生―キリスト教教理をつくった人びと作者: 坂口ふみ出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/03/08メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (8件) を見る 「自己の心の奥深くへ沈潜することが、すべての自己の意識、記憶、思考、意志、感…

愛着のレッスン

生まれて初めてiPhoneというものを所有したんですが、これは本当に素晴らしいですね。タッチパネルの官能性がすごいです。指で動かす度にゾクゾクします。まさにこんな感じ。 iPhoneの官能性:見た目の美しさだけでなく、こっちの動きに対して反応(response…

人と人間 - human being and human inter-being

ギリシア哲学者列伝 上 (岩波文庫 青 663-1)作者: ディオゲネス・ラエルティオス,加来彰俊出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/10/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (21件) を見るディオゲネス『哲学者列伝』をちら読み。逸…

「個有」名詞

原子 (atom) と個人 (individual) は、単語の語源として「それ以上分割できないもの」と似た意味であることはよく言われる。ファインマン (Richard Feynman) の If, in some cataclysm, all of scientific knowledge were to be destroyed, and only one sen…

We "Other Frankensteins"

街中には英語由来のアルファベットが溢れている。教科書的には日本語の書字は3種類(漢字、ひらがな、カタカナ)だけど、現実にはalphabetもかなり多い(ほとんど英語由来)。自分も含めて多くの人は英語をうまく使えない。けど英語由来の言葉やアルファベッ…

ハロウィン: 狩猟採集と農耕

ハロウィンって、ケルトの収穫祭だか死者との交流だったらしいけど、キリスト教文明に押されたケルト文化(文明?)が、部分的な形でなぜか日本にまで「残存」しているのちょっと面白い。現生人類の中のネアンデルタールゲノムみたいだ。三位一体の聖霊とい…

コミュニケーションの復興作業

自分は子育て偏差値30-40くらいだと思うんだけど、何が要因かと振りかえると、コミュニケーションが圧倒的に言語的linguisticなためだろう。言葉的verbalですらなく、文字に近い意味としての言語的linguistic。 コミュニケーションが: 身体的 bodily/physic…

多個体生物としてのリヴァイアサン

カフカ『城』は、シンプルに官僚制度批判と捉えていたが、むしろヒトを超えた非ヒトな生き物の存在への戦慄(おののき)、「新種再発見」のsense of wonderを表現した作品と捉えることもできるのかと考えが変わってきた。非ヒトというより、ヒトという個体が…

科学への批評性

ノーベル賞の盛り上がりを見ると、権威というものを、暗黙的にではなく、記号的にかちっと形式化することが、分野の広がりに大事なんだなとよくわかる。権威の錬金術(権威というのは常にそう?)。自然科学の批評行為の最高峰とも言えるが、一方でノーベル…

精神の衣服

オキュラスでVRを体感してから、一次的な視覚や聴覚に、自分で想像する画像や音を重ねるトレーニングをしばししてみたけど、これが相当うまくなれば機器いらずのVR/ARができるようになる。ある種の芸術家はこれが相当に優れているのだろう。イマジネーション…

成長のらせん階段:psycho-archaeology

魔女の宅急便 [DVD]出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2014/07/16メディア: DVDこの商品を含むブログ (9件) を見る『魔女の宅急便』子どもの時にも楽しく観たがが、親になって改めて見ると視点が変わりすぎて面白い(子どもの…

2次元のアニミズムから3次元のアニミズムへ

となりのトトロ [DVD]出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社発売日: 2014/07/16メディア: DVDこの商品を含むブログ (11件) を見る『となりのトトロ』animation/animateとは、命を吹き込むこと。二次元の中に命を吹き込む。既に存在する自…

インタグリオのティーセット

インタグリオのティーセットを買った。幾何学模様が想定以上に神秘的で面白い。ギリシャ・エジプト・イスラム・中国といった古代文明を感じさせる意匠で、つらつら眺めながら、幾何学とは文明の特徴と思ったりもした。 (wedgewood社ウェブサイトより) 文化は…