ideomics

オブジェクト思考ブロギング

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

カリフォルニア

ある友人がフェラーリの2009年発売新型の名前に文句を言っていた。それはないだろーwって。「カリフォルニア California」 でも、イタリアのメーカーがこの地名を選んだ感覚というのは、何となくわかる気がする。ヨーロッパみたいに歴史の重みが強い(強す…

広告工学

ルームシェアメイトに広告関係の人がいたら話楽しそうだね。ってことをこの前話していたときに、ふと思い出した記事http://www.defermat.com/journal/2009/000409.php広告の作り方というと、一般には「クリエイター」なるものが右脳的に直感的に「クリエイト…

あさま山荘事件の映像

最近1970年あたりがテーマで、政治の季節から消費社会へと、世の中の方向性が変わっていく様子に興味をもつことが多い。色んなことがあったけど、やっぱり極めつけの一つはこれじゃなかろうか。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%BE%E…

「日の名残」 カズオ・イシグロ

貴族がいた時代に戻りたいとは思わないけれど、貴族のいた時代の空気を感じてみたい。綺麗な庭園と紅茶の香る雰囲気を味わいたい。そんな期待に応えてくれる小説。↓の通り、ある執事の回想録として書かれた小説である。作家は実際に貴族社会で生きた人間では…

神楽坂

来年あたりから1年ほど友人とルームシェアをする予定。神楽坂がいいなぁと思っているので、昨日は神楽坂のリストランテでミーティングだ。東京のパリとか、東京でもっとも京都を感じられる場所とか言われているけど、すごくよくわかる気がする。比較的歴史が…

学問と教養の間に − 「十二世紀ルネサンス」 チャールズ・ハスキンズ

ルネサンスというと、レオナルドやミケランジェロを中心とする14世紀前後のイタリアルネサンスを指すことが多いが、これは必ずしも真ではない。なぜなら、12世紀にもそれに匹敵する「ルネサンス(再興)」があったから。そんな挑戦的な内容である(1920年代…

私は政治哲学者ではありません − 「暴力について・・・共和国の危機」 ハンナ・アレント

彼女はかつて、あるインタビューでこう言った。「私は政治哲学者ではありません。」ハイデガー、ヤスパースと哲学真っ只中で学生生活を送り、一般に政治理論家として知られる彼女である。しかし、彼女が大切にしていたのは、政治にまつわる普遍的な理論や正…

思想としてのプロダクト − 「デザインのデザイン」 原研哉

デザインとは、生活文化の探求だ。何かを為すというより、何かを考えること。何かを作るというより、何かを探すこと。・・・デザインという言葉の通来の意味を、飄々と流していく。原研哉は思想家とか詩人と言われるカテゴリーの人間なのだなと思った。かっ…

アングロサクソンに咲いた華 − "Only Yesterday" Frederick L. Allen

「ギリシアは哲学を、ローマは法律を、アングロサクソンは市民的自由を生んだ」とは至言である。市民的自由の中核として、言論の自由や言論による公的空間を挙げるならば、その具体として、「アングロサクソンはジャーナリズムを生んだ」と言い換えても良い…

政治の無形文化財 − 「失われた民主主義」 シーダ・スコッチポル

20世紀初頭まで機能していた、階級や所得を超えた中間団体や結社が徐々に衰退してきて、専門家が経営するシンクタンクやNPOが増えてきたという物語を、実証的に描いている。そんなアメリカの政治文化の変遷を論じたもの。前者は、わかりやすく言うとフリ…