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医学→精神医学→教育:イタリアにおいて女として初めて医学博士号を取得した故人の一例

マリア・モンテッソーリ (Maria Montessori) 1870 - 1952

マリア・モンテッソーリ - Wikipedia



【高尾こどもの家】モンテッソーリ教育とはより)


憶測すぎるかもしれないが、彼女が対象とした「障害児」はおそらく、現代で言うところの自閉症スペクトラムに入るようなタイプの子供たちだったのではないか推察される。記述されているアヴェロンの野生児もそうではないかという説があるが、いずれも結局は過去の話なので確定できる話ではないけれど*1


モンテッソーリ教育というと、Googleセルゲイ・ブリンラリー・ペイジなどが受けてきた教育といった文脈で、英才教育やセレブ教育という印象で、若干流行っているみたいだが、起源から言うとある意味逆と言えるようだ。知的障害発達障害と分類された特定のカテゴリーの子供たちに対する、いわば"ニッチ"な教育から始まったらしい。


もともと精神"医学"が対象としてきた「障害児」を対象にしてきたということだが、そこから、いわゆる医学とは違う"教育"という方向に言ったのは、医学界からのパージというだけでなく、準必然として自然なこととも思える。というのも、児童精神医学に若干触れた雑感としては、医学の範疇でやることよりも、教育の範疇でやるべきことの方が多いように感じたから。個人的な感想として、過度に医療化されている感は否めなかった。とはいえ、"教育"界に丸投げすれば良いというところでもなく、何らかのtranslationalな仕掛けが必要なんだろう。そして、効果や結果についての評価やデータ収集・解析も必要なんだろう。


モンテッソーリ自身は19世紀の医学から歩みを始めているが、現代の医学はそこからだいぶ遠くにきている。精神医学も遅ればせながら、遠くに行こうとしている(まだ一歩踏み出したレベルかもしれないが)。マリア・モンテッソーリを、あるいはマリア・モンテッソーリの歩いた軌跡を、現代の形/アップデートした形で「再現」することは可能だろうか。

*1:自閉症という概念が提唱されたのがそもそも1940年代なので、少なくとも当時はそういった概念がなかった