ideomics

オブジェクト思考ブロギング

モノのやりとりという原初の?コミュニケーション

子供が発語前から、やりとり遊び(おもちゃなんかをこちらに渡してくれて、そのすぐあとに頂戴をして、それを渡す)をしている。おもちゃをくれては喜び、それを返してもらってまた喜ぶ。言語以前の原始的なsocial interactionっぽい。「取引」という意味では、差し引きゼロのまったく意味のないやりとりだけど、それゆえに、まさにsocial interactionとしての意味が如実に顕れる気がする。


文化人類学で、贈与とか交換によって部族間のコミュニケーションがなされてるみたいな話があったけど、非常にリアルに感じる。「言葉」を交わせないとき、そして身体でのコミュニケーションが(さほど)できないとき、social interactionは、モノのやりとりになるんだろうか。


モノをやりとりすることで、お互いの関係を築いていく。敵意のないことを互いに示す。モノ交換という目的の前の、取引の原初の姿を見る感じがして面白い。一般的な市場取引にも、なんだかんだいって、そういう要素があってもおかしくはない。差し引きゼロのモノのやりとりを純粋に抽出することで、現代的な文脈で、何かしらコミュニケーションの方法になったりしないだろうか。