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オブジェクト思考ブロギング

Foreign Policy/Prospect list of top public intellectuals

英語圏のインテリ向け雑誌が選ぶ、現代の影響力ある知識人リスト(100人)

2008年版は
http://www.foreignpolicy.com/story/cms.php?story_id=4314


2005年版は
http://www.infoplease.com/spot/topintellectuals.html


という感じ。


2008年版にはジャーナリストが多いなーというのが印象的だった。ざっと見た感じ10人くらい職業の欄にjournalistという文字が入っている。また、2005年版には11位にナオミ・クライン(journalist)※がランクインしているのも興味深い。言うまでもなく、世相/時代を反映して経済学者も多い。


人文系の学者や社会科学系の学者が入っているのもさもありなんで、小説家がいるのもいかにもだけど、ジャーナリストがこういった人と同じ系列で何人も並ぶってのは意外だった。日本でも立花隆みたいな人がいるから、超意外というほどでもないかもしれないが。


知識人の役割が、理論から状況判断へ、博学からプラクティスへ、知識の生産から流通へ、と移行しつつあるというのを示唆しているかもしれないと思ったり。昔であれば、理論を知識人が示すことで、社会が動くみたいな流れがあったけれど、昨今では、アクションにつなげる部分こそが要のような。そこで、知識の伝達や流通に造詣のあるジャーナリスティックな才をもつ人が目立ってくるのかもしれない。


(昔は小説家が知識人としてかなりランクインしていたのだろうけど、今やジャーナリストに押され気味なのかも。アルンダティ・ロイの転向なんかもそれに呼応するか。)


ファリード・ザカリアなんて一昔前であれば、おそらく大学の教授職や施設の研究職みたいなポジションに行っていたのだろうけど、そんな人がジャーナリストを名乗るってのが、時代を感じさせる。日本では似たような素質を持つ人として、藤原帰一(東大法学部教授)がいると思うが、アメリカにいたら、もしかしてザカリアみたいな道がありえたのかもしれない。


雑誌が文系なので、仕方がないが、科学技術が要の現代であれば、科学者や技術者がもっといても良いと思うけど。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%AA%E3%83%9F%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3