ideomics

サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

Jeffrey Skoll on Humanity 2.0

とある友人の日記からリンクされていたブログにて紹介されていた映像。


このスピーカーはJeffrey Skollといって、eBayの初代社長を務めてから、ビジネス界での成功をベースに、社会企業家として活躍しているとのこと。Humanity 2.0という言葉だけ聴くと、また○○2.0かよーと思ってしまうが、このスピーチはなかなか良かった。特に、Hope Gap・・・そもそも人生に見通しなり将来像などといった精神的な財産を持てるかどうか・・・を埋めることに言及していたところが。物理的なインフラ、知識、所得などの欠乏を解決するのはもちろん重要なことであるが、そもそも希望あるいはモチベーションという人間の根本的なエンジンになる「無形財」はいかにして獲得できるか。


Hope Gapの解決として彼が挙げているのが、"celebrate"という手段。ある物語を、それがノンフィクションであろうがフィクションであろうが、人の心に届けることによって、その物語や人物をcelebrateすることによって、Hope Gapを埋めようということらしい。そういう意味ではProject Xなんかもある種"celebrate"な映画なのかな。で、彼はParticipant Productionsという映画スタジオを立ち上げる、と。Participant Productionsは、映画を通じてPublic Awarenessを高め、社会に変革をおこし、Humanity 2.0を達成することをミッションとしたスタジオらしい。ゴアさんの「不都合な真実」もここの作品だって(Hope Gapとは直接関係ないかもしれないけど一番有名な作品です)。"Movies have the power to inspire. You have the power to act." "Everyone can make a difference."


ユーモアに溢れたスピーチ、シンプルな言葉と誠実さを感じる語り口、飾り気のない態度、映画/映像を駆使するセンス、明快さに満ちた若さといった要素も合わせて強く感じ入ってしまった。自信あるしゃべり方とかビジネスで成功してから社会活動をでっかくやろうというあたり、まさに良きアメリカン。数百年の昔から連綿と続いてきたアメリカという「約束」を実現しようとしている最良の一人なのだろう。しかも映画というメディアを使っていこうというとこなんか今っぽくていい(昔にもあったろうけどね)。生牡蠣を食べ過ぎて気持ち悪くなっている場合ではないな。