codeのコンパイルの問題
プラトン『法律』における説得の技法
プラトンの『法律(ノモイ)』では、前文(プロオイミオン)の提案があり、プロオイミオンは序曲という意味もあるらしい。一見、強制の作法に見える法律も、矯正の作法や共生の作法となるべく、音楽の力を始めに借りるらしい。
ソフトウェアが起動するためには、計算機のcode(プログラム )がにコンパイルされる必要がある。 法治主義が起動するためには、人間社会ののcode(法典)が個 々人にコンパイルされる必要がある。どんなによくできたcodeであっても、個別にコンパイルできな ければ、文字通りに文字のまま。deployされないと意味がな い。 codeのコンパイルには度々苦労する。「ライブラリ」 が揃っていれば、コンパイルの問題は少ない。しかし、「 ライブラリ」が揃っていないと、コンパイルに問題が生じる。 バイナリで提供されないと困ってしまう。
薬のbio-availabilityのように、文字のpsyc ho-availabilityがあり、文字は、音という波を通 して、物語の流れという波にのって、コンパイルされている。即実 行可能なバイナリとは、つまり音と流れの波そのもののことであっ た。上に下にと行き来する波のことであった。
「生活世界の価値観を支える子守歌や昔話の説得的機能をプラトン
「ところで、法の歴史的性質の強調は、法の詩的側面への関心を呼 び起こした。かつて法は詩のように表現されていたからである。J ・グリムには『法における詩について』という書物があり、法と詩 歌は共通の起源を持つと主張している。」
(内田貴『法学の誕生』P248)
既に存在している所与の法律や規則や決まりや規範とは別に、争い からその都度立ちあがるiusの流れはノモイとはまた異なる原理 であるように思える。二つに別れた争いという二値化(バイナリ) は、また異なる原理であるように思える。
「これは既存の法を補充する形での法形成であり、原始社会で最初 に法が誕生したときに行われる「法の発見」とは別の意味での法の 発見である。これを彼(※穂積陳重)は法の「第二次発見」と名付 けている。・・・しかし、文化がさらに進んで法規が整備されると 、法規の外に規範法の原動力たるべき基本法が存在することを前提 として、裁判官は、その基本観念である衡平 (Aequitas) 、正義 (Justitia) 、自然の理 (Naturalis ratio) といった抽象的観念を体現する権能・職務があると考えられるよう になる。」
(内田貴『法学の誕生』P239)
2つではなく、3つ、4つ、、、に分かれた法廷というのはあるの だろうか。。。
二大政党性は、イーリアスに由来している。
イーリアスもまた、二大政党性に由来している。
- 作者: プラトン,森進一,加来彰俊,池田美恵
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/02/16
- メディア: 文庫
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