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ideomics

サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

電子投票

電子投票システムを国や自治体に期待する前に、勝手に作ってしまって、政府に「あげる」くらいのが一番早いかも。エンジニアでも興味ある人は多そうだし、ファンディングもクラウドから富豪までありえそう。というのも、政府に作ってもらうのを期待するのは待ち時間が人の一生を超えてしまうし、そもそもeTaxシステムよろしく、電脳関係は政府の苦手分野でもあるから。


駒崎さん*1の言うような、NPO周りが先にプロトタイピングして、自治体がそこからスケールさせるようなモデルが有用そう。まさにCode for Japan。
書評:世界を変える偉大なNPOの条件


電子的に実装できると、approval votingとか負の投票券とか、異論のありそうなそのあたりの現実的な意味合いを実際に実験的に確かめられる。紙の投票と集計システムではできなかったシステムが実装できる。電子投票になったら、(個人的には長年の懸念である)子供の参政権も仮想的に実現できそうだ。(少なくともそこに至る社会実験的なステップの実現可能性は高まる)

子供の選挙権 - ideomics


やや白昼夢的だけど、これを拡張して、"future cabinet"みたく、勝手に「内閣」を選んでしまって、勝手に政策議論していくのも面白そうとも思ったり。いわば「政治の仮想化」。いわゆるバーチャルマシンを政治にも実装する。OSもひとつだけじゃ不自由だし。


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"Cooperating with the future" (Nature 2014)
http://www.nature.com/nature/journal/v511/n7508/full/nature13530.html

ハーバードのMartin Nowak氏*2の作品。将来世代に対してもフェアに、資源その他をサステナブルに使っていけるかというのは、重要な政治テーマだけど、モデル化・ゲーム化と抽象化して論文にするというテーマ設定の妙だ。資源その他の持続可能性を「ゲーム」(Intergenerational Goods Game (IGG))と設定して、できるだけ参加者を包摂的にvotingを行った方が、資源その他が未来へサステナブルかも、というのが結論。(結論や方法論の妥当性は判断しかねるが)この包摂性は抽象化された概念だけど、現実に戻して考えると、「子供の選挙権」という概念も含まれるのでは。


こういうトピックって、ついついリアルポリティクスで考えがちだけど、一旦セットバックして抽象化してみるとどうかというコロンブスの卵的な仕事だ。理論化した上で、さらに電子投票などの形で現実に実装できれば(あるいは、"バーチャルマシン"のような形で大規模な実験ができれば)、ロス教授らのマッチング理論・実装(研修医など)みたく、ノーベル賞(またはスウェーデン銀行賞)も見えたりするのかな。奇才Martin A. Nowak氏の今後にも期待。

*1:駒崎弘樹公式サイト:病児保育・小規模保育のNPOフローレンス代表

*2:所属はProgram for Evolutionary Dynamicsとなっている。この言葉の意味合いも面白い。