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女の自己肯定感

母親の呪縛~自己肯定できない女達 - ぼくら社Blog

大人になってから自己肯定感を高めるには - こじらせ女子のつまらない出来事


興味を惹かれながら読み進めつつも、やはり気になるのは「父の不在」。そして、女児の自己肯定感というのは、(男児に比べて)父の接し方に依存している部分が結構大きいのではないか、という可能性。(エントリでもそれに近いことが述べられているような気もするが)


というのも、子供への接し方って、性別で大きく変わると思うから。男子と女子の子供を持つ某知人女性が、「やっぱり男の子の方がかわいく思えちゃいますね〜。これは仕方ないですね〜」とさわやかに言っていたけれど(N=1)、これはさほど例外的な意見とも思えないし、逆の指摘(「やっぱり男性は娘の方が好きでしょうがないですよね」とか)もよく聞くし。


異性の子供への感情が、いわゆる性愛と同じというのはさすがに言い過ぎだと思うけれど、性別に大きく影響されるとしたら、愛情の注ぎ方もそれなりに変わってくる。現状では、自己肯定感が親からの愛情の従属変数として捉えられることが多いけど、

自己肯定感 - ideomics

そのフレームワークで言うなら、女子の自己肯定感は、男親の接し方というパラメータの影響が大というところかもしれない。そして、それを前提にするとしたら、母との関係をいくら論じても、もしかすると空振りの連続かもしれない。そして、男親と女親で、子育ての比重の非対称性が大きい場合は、どちらかの性の子供の自己肯定感が低いということも可能性としてはありえる。


精神分析をめぐる話で、親との性愛が過剰に強調されるトーンが気になったりもするけど、セックスに寄りすぎずに論を進めるなら、それなりに聞くべきところがあるのかもしれない。特に、かけられる愛情の非対称とか。(フロイトのクライアントは女性もかなりいそうなのに、そもそも「エディプスコンプレックス」と男児中心に始まっているのもやや謎だが)。


現状さくっとした解決策はなかなかなさそうだし、本気でつきつめると2014年現在ではまだ宗教的な領域になってしまいそうだけど、自己肯定感の発達過程というのは、やっぱ探求の価値がありそう。さて、どうやるか。少しずつアイデアは出てきそうな気もするのだけど。