ideomics

オブジェクト思考ブロギング

三権分立? N権分立?

三権分立とよく言うけれど、3という数字は人間が気持ち良くなるわかりやすい数字というだけで、実質的な意味はないように思う。"N権分立"とした方が、妥当性、拡張性や議論喚起性含めよりふさわしいんじゃないかとも。(3であってもよいし)


個人的には、社会保障についても何らかの独立性のある権力機構をとも思うけど、具体的にはないし、よくわからない。つまり、下のNについて数字が何になるかは確定意見なし。ただ、例えば統計局を独立した権力機構にするのは必要かと思う。他に操作されず、正確なデータを拾うことにフォーカス。統計局を強力にって、PhDのリクルートとしても人材活用的に良さそうだし、ある種の特性の人に強くフィットして、既存権力への良いカウンターバランスにもなりそう。脱官僚といって、行政官僚を弱体化させるのは有害なだけだと思うし、それをやるなら、別な権力機構に権力と行政官僚的な人材のリクルートした方が良いのでは。その上で、トップは国民審査。名前としては統計院って感じか。


最高裁の国民審査システムって、会計検査院や日銀やトップにも適用できたりしないのかな。民主的な選択の担保の上でより強力な権力を持つ。というのも、権力の暴走や濫用を止めるのは、それを弱体化させようとするのではなく、拮抗する権力の建設こそと思うから。権力分立というか、権力拮抗。若干消極的ではあるけど、国民審査ほど「直接選挙」に近いものもないんじゃないか。専門性が高まるほど、民主制と相性が悪くなるけど、国民審査的なあり方はひとつの雛形な気が。


N権分立という概念が成り立つとして、権力拮抗が、都市間競争とも重ねられるかというのも気になる。つまり、権力機構を都市ごとに分散させることで、一種の郷土愛/カンパリスモが、拮抗バランスをドライブさせないかというところ。例えば、国会はA都市に、最高裁はB都市に、日銀はC都市に、というように。地元のサッカーチームを応援するような感覚で、パワーバランスがドライブされるイメージ。スタバなう - Citizenship at Starbacks - ideomicsの後半で触れた、都市ごとに求められる知性のあり方の多様性という意味でもサポートされるかもしれない。