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オブジェクト思考ブロギング

リゾナーレ熱海

先日、ちょっとの休日を利用してリゾナーレ熱海へ。子連れ旅行には鉄板のリゾナーレだけど、今更ながら初めての利用。実際にキッズ専用と言って良い施設で、一旦慣れると、子供連れにはここしか選択肢がなくなってくるかも*1。子どもも広いところが気に入ったみたいで、あんまり歩かなかった子どもが、速攻自分で歩き出して、やたら歩き回ってびびった。なかなか歩かず心配もしていたが、もしかしたら狭い我が家がいけなかったのかも・・・。まるで精神と時の部屋*2じゃないか、リゾナーレ。おかげで、だいぶ成長した。


少子化と言われているけれど、掘り起こせばある需要。その代表例が、この子ども連れ家族向けのホテルというジャンル。欲しかったけれど、今まであんまりなかった。そういう感じだろうか*3ブルーオーシャンを切り開いて、より多くのハッピネスを作っていく。ビジネスの王道と感じる。さすが星のリゾート。そういや、家族というかママ友同士でのグループも目立ったな。


ゾナーレ熱海の施設は、昔のホテルをリノベーションして、そこにセレクトしたアメニティを投入した感じ。さすが温泉の星のやだけあって、浴場は気合いの入れたリノベーション。タオルも今治タオルで、アメニティはさすがに良い。ただ、ホテルの建物は古い感じで、眺望は良いものの、もう少しリノベーションできたかなぁとは思いつつ。とはいえ、古い建物を再利用していくというのは、星のやリゾートの明確な意思でもあるだろうから、経済合理性をさておいても、文化的な姿勢として応援したいところ。それに、子育て世代に可能な予算の設定をしてくれているからだろうから、細かいところは文句は言うまい。


てか、このリノベーションという行為は、一種の「再解釈」という行為だと思うのだけれど、このあたりは、もしかしたらポストモダンと言われるジャンルが得意としている部分なのかもしれない。ともすれば、屁理屈合戦のように見えて、ポモなどとも言われたりもするけれど、彼等の解釈の力/再解釈の力を、リノベーションに活かせたら良いかも。その意味で、建築の世界のポストモダンも、はい終わり、というわけでもなく、まだ色々ありうるのかも。とりあえず、このホテルは、クライン・ダイサム・アーキテクツという伊東豊雄さんの事務所出身の方々が手がけているらしい。


ともあれ、全体に良かった。また行きたい。スタッフさんがホテルサービスに慣れてなかったり、予約のプランが通ってなかったりと、まだこなれておらずミスも多かったが、スタッフさんの雰囲気が良く、子どもに真摯な印象だったので、おそらくそういう基準で採用されているのだろう。いわゆるホテルサービスとは違う軸での採用なのかしら。ポテンシャルと今後の展開に期待。今度はリゾナー八ヶ岳もぜひ行きたい。

*1:言い過ぎですね。もちろん他にも全然行けるといえば行けるだろうけど、面倒が少ないという意味で

*2:精神と時の部屋とは - はてなキーワード参照

*3:僕が知らないだけかも。ご指摘あると助かります