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オブジェクト思考ブロギング

Web葬 - one world cemetery

お葬式の形が徐々に変容しているようだけど、もう少し経ったら、もしかすると"Web葬"がスタンダードになってくるのかもしれない。故人のライフログ的な静的なデータのみならず、故人のキャラクターや知識・価値観を基に、何らかの方法で生成されたtailor-made AI(siriの個人バージョン、どっかの天才が作る(予))が格納された「お墓」。いわば、cyber cemetery。例えば、故人と擬似的に会話できたり。てか、今あるようなsiriのように、個人のキャラクターや癖を反映させたようなカスタマイズAIってのは、もう作れるんだろうか*1


まだ自分が高齢者というわけでもないので、自分のお葬式にリアリティがあるわけではないけれど、少なくとも現時点では、今のスタンダードな形のお葬式をやってもらいたいと思うこともあまりなく、限られた資産の中から、ある程度まとまったお金を払うとしたら、AIや情報空間(の生成)に払いたい気もする。


もしそういったtailor-made AIができたとしたら、一種の不老不死と言えるだろうか。少なくとも、不老不死は1/10程度は達成されると言っても良いのかしら。生命を客観的に定義するのは難しいだろうけど、情報を重んじる立場から見るとしたら、部分的にはYESと言っても良い気もする。


もしWeb空間への「埋葬」が可能であれば、原理的には、世界共通の共同墓地という概念も可能になる。亡くなったら、(希望する人は)皆そこに逝く。これは一種の天国とも言えるだろうか?カーン・アカデミーのサルマン・カーン大君の"global one-world class room"に倣って言えば*2、"one-world cemetery"と言っても良いかもしれない。(望む者には)宗教とか人種とか国籍関係なくひとつの"one-world cemetery"。

*1:モバイル端末によって集積されるライフログ的データが生成のベースになりえるという意味では、Google社のモバイル端末OSが"Android"というのは示唆的かもしれない。

*2:サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」 - ideomics参照