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サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

「解離」とはself-therapy(self-medication)の一種なのか

解離という現象がある。自分でも1回ほど体験し、1回ほど起こしかけたことがあり、その体験がなかなかインプレッシブだった。解離することである種すっきりしたというか、PCに例えると、強制終了みたいな感じ。見た目は、睡眠に似てるけど、睡眠は正常なシャットダウンとすると、解離性健忘は強制終了みたいな。負荷が大きくなるとPCもフリーズするが、人間もフリーズ→強制終了となるのかも。というか、フリーズしたのに強制終了できないと、むしろかえって、やばいことになるのかもしれない。ある種の急速睡眠と言ってもよいかもしれない。


というか、考えてみると、解離の"症状"*1って、ベンゾジアゼピン抗不安薬、いわゆる俗に言う安定剤のメイン)の作用に似ている。すなわち、健忘、抗不安、鎮静(睡眠)、脱力。解離状態で、人格が変わったようになる人もいるけど*2、これもベンゾジアゼピンで起こりうる。上のリストに加えると、脱抑制の作用。ちなみに、ベンゾジアゼピンというと難しく感じるかもしれないが、日常生活で言うと、アルコール(飲酒)が作用として近い(もちろん別物なので、代替としての使用は危険で基本的に禁忌)。アルコールにも↑の作用がある。


とすると、解離というのは、一種のセルフ・メディケーションなのかもしれない。言うなれば、セルフ・ベンゾジアゼピン。例えば、生体の正常なメカニズムとして、ストレス→GABA受容体の働きUP→セルフ・メディケーション的な効用(ある種のネガティブフィードバック的なスタビライザーとして)、が内在しているとして、それが高負荷で暴走してしまうのかも。つまり、高ストレス→GABA受容体の過活動→抗不安や鎮静が過剰になり健忘・脱抑制が前面に出る、といったように。


ストレスに対する"内因性"の対処のメカニズムを、GABA受容体からのアプローチで解明してみるのは興味深いかもしれない。もちろん、仮にこれを前提として詰めるとしたら、回路の考察が必要不可欠になるけど。とはいえ、あくまでも仮設的な仮説の仮説ですし、エビデンスとは真逆の与太話です。信憑性は極めて低いので、よい子は絶対に真に受けないでください。

*1:これを「症状」として捉えるかは異論があるところだろう。ニュートラルに言えば、現象か。

*2:ちなみに、現在「多重人格」という概念は疑問視もされているようだ。Debbie Nathan, Sybil Exposed: 原資料をもとに、多重人格シビルのウソを徹底的に暴いた本。でも批判的ながら同情的でフェアな視点のため、非常に感動的で悲しい本になっている。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」に詳しい。