ideomics

オブジェクト思考ブロギング

愛情貯金

少子化問題その根源を問う(第1回)
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/05/post-428.php
今まであまり聞かなかった論点だけど、確かにど真ん中かもしれん。さすが冷泉さん。


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子供を持つことは、経済的には非常に非合理的な行為。若年世代への社会保障費増大の傾向が続けばなおそう(子供いない方が社会保障にフリーライドできる分得する)。ソーシャル・キャピタルの蓄積活動・投資活動を行っていると考えるとどうなるか?貨幣経済での合理性は、当面期待できないけれど、ソーシャル・キャピタルの経済を考えるとどうなるか。


子供と向き合う時間は、一種の「愛情貯金」をしているような感覚もある。自分の愛情を外部に貯めているような感覚。(まあ間違っているかもしれんけど。)昔はLove actually is all around.と言われてもピンとこなかったけど、子供ができてからは、街中の人を見つつ、親の愛情が蓄積された物体が歩いているような感覚が生じ、ほんとユビキタスな現象なんだなと感じることがある。


綺麗ごとではない形で、経済合理性と並ぶかそれ以上のインセンティブの原理を「見つけ」ないと、なかなか現状では厳しい。最終的には、経済合理性の面でも報われる形になるべきとも思うが。


ナザレのイエスと呼ばれる人は、「愛」という現象の発見者として、ガリレオやニュートンアインシュタインと並列し「現象の発見者」として尊敬すべき対象であるという考え方がある。誰でも見ているリンゴの落下から背後のものを類推するように。