11月11日はピーター・F・ドラッカーの命日です。
(Peter Ferdinand Drucker, 1909 - 2005)
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軽工業ベースの初期資本主義と市場経済への洞察を行ったのが、アダム・スミス。重工業ベースの産業資本主義と企業経済への洞察を行ったのが、ピーター・ドラッカー。スミスに並ぶくらいの偉人なんじゃないかと勝手に思ってます。
「産業人の未来」 ピーター・ドラッカー - ideomics
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産業資本主義が一段落して、グローバルな金融資本主義へ。更にその先の未来を構想することが、きっと彼の意思を繋いでいくということなんじゃないかと思ったり。彼は単に経済効率とかの話だけをしたかったんじゃなくて、個人が社会にどう位置づけられるのかといった洞察をしたかった。その位置づけは、今や企業に委ねられる時代ではなく、別な構想が必要なのだろう。
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彼の生き方も素敵。ドラッカーは質問することで、相手が自ら答えを引き出していくプロセスを好んだらしい。見たことはないが、聞く限り弁証法的。まさに20世紀のソクラテス?
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残念ながらドラッカーは今の金融資本主義に対しては、保守的なアドバイスくらいしかできなかった。それなりに的確ではあると思うけど、もっと踏み込んだ議論ができなかったのはおそらく年齢のせいだろう。ほんと言えば、この金融資本主義のルールメイキングなんかで自分も洞察ができると嬉しいんだけど、残念ながら全く力及ばず、理解もできていない。
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『超マクロ展望 世界経済の真実』の手も借りつつ、
資本主義の先?:次の位階秩序/socialism? - ideomics
近代国家の先?:virtual state? - ideomics
Association Organizer = Associator - ideomics
を献花として、2011年の見葬りとしたい。黙祷。