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沖縄伊良部島旅行2:島内観光

ほとんどvillabu resortで過ごし、ほぼ寝転がっているだけの旅行だったけど、若干の島内観光も(ホテルのサービス)。島内の生活はつつましやかなもので、華やかさはないけれど、やはり海岸の美しさは違う。生き物の色にやたら透明感がある。鮮やかだけど、淡い色彩。同じ海のリゾートといっても、タヒチや地中海との派手さとは色彩が異なる。なんとも淡く繊細だ。


しかし、これだけ透き通った海と空を背景にすると、vividな色というのがとてもしっくりくる。白い服と建物に鮮やかな服というのが何とも自然。イタリアのウェルサーチやドルチェアンドガッバーナも理解できる気がしてくる。


マングローブがめちゃかわいい。今にも歩き出しそう。アニメっぽい。それにしてもサンゴがこの島を作ったってのが未だに信じられない。島そのものがサンゴ礁だとか。サンゴ達すごすぎでしょ。


ヤドカリもかわいい。飼いたい。


島の建物が屋根が二重らしい。暑さを空気でバッファーするためだとか。水をためて冷却することもあるし、雨水をためて生活水として使用することもあるらしい。やはり土着の建築文化というのは、現地で見ると新鮮だ。植生や食文化のように、気候に拠って異なる華を咲かせる。


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沖縄の海はとても綺麗だし、なかなか良い旅行だったけど、沖縄がリゾートとしてプレゼンスを発揮するには壁があるなーとは思った。ひとつは台風。ひとつは歴史。どちらもいかんともしがたい。台風がちょうどシーズンと重なるので、なかなか天気が読めない。これはリゾートとして広まるにはかなりネック。


そして、沖縄の歴史は観光というには悲しいものがある。岡本太郎の「沖縄文化論」は、太郎さんの著作でもベストな気がするが、これを読んでしまうと、沖縄を観光やリゾートで捉えるのは厳しいかもと思ってしまう。沖縄の魅力を伝えてくれるが、シリアスな気分になって、リゾートという感じでなくなる。それに対して、南仏や南イタリアは気候と歴史の蓄積という利点がある。特にリゾートとしての歴史の蓄積はなかなか得がたい*1。地中海や南の島リゾートに対抗して、身近なところにリゾートを育んだほうが良いだろうと思ったけど、ちょっと考え直してしまった。