読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ideomics

サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

情報=モノ: GUIあるいはオブジェとしての情報

情報=バーチャル(仮想)というが。本当だろうか。情報や言葉はvirtual=not realのものであろうか。


情報も結局は何らかの物質的な形をしていなければ存在できない。ただ可変性が高いというだけで。人間の頭の中では、情報を抽象的な非物質的なものとして考えられるけど、何らかの脳の変化はあるわけだし、他者への伝達にも「モノ」が必要だ。よく媒体(乗り物)と情報(乗っているもの)を分けることが多いけれど、その議論の仕方はどうなんだろう。


情報をモノ=物質として捉えてみる。粘土のように情報をこねくり回す。子供みたいに。オブジェとしての情報。最近の出来事で言うならば、コンピュータのGUI(graphical user interface)はそんな風にできた産物かもしれない。そしてもっと遡るなら、文字そのものが。文字=GUI。特に表意文字は。情報が生き物のように自発的に形を変えていくようにイメージしてもいいかもしれない。絵文字が漢字に変形していくプロセスは生き物の変化のようだ。



情報を情報として抽象的に捉えられるのは、数学や哲学、理論物理なんかをやる上では大事な能力だろうけど、多くの人は苦手。人は視覚的な情報を得意とすることが多いから、視覚的・触覚的な形にしてもらえると助かる。これまでは視覚的な表現が多かったけど、おそらく触覚的な表現は今後の課題かもしれない*1


マンガは情報の視覚化の最右翼のひとつ。高度な「表意文字」と考えうるならば、漢字を持つこの国で発展したのもリーズナブルかもしれない*2。カリグラフィーに執心したとある男性がGUIを育てたのは偶然であろうか。「書」という発想は、まさにテキスト情報だけではない文字のカタチを体現している。書≠テキスト情報。書≠文字。



生物学の世界でも、情報の媒体として捉えられていたDNAについて、最近はカタチあるモノとしての側面に注目が集まっている。エピジェネティクスもDNAの物質的な制御に焦点をあてた試みだし*3、「世界初の有機合成物質による“自らが増殖する人工細胞”の構築に成功」という報告*4でも、DNAの物質としての性質が重要そうという見解がある。DNAの3次元構造の重要性も最近のホットトピック*5


情報も「カタチ」が大事。生物学でのDNA研究のように、情報の物質的な「カタチ」に焦点を当てて考えみたい。メディア(乗り物)とメッセージ(乗っているもの)を分けることは止めてみた方がいいのかもしれない。もっと一緒くたにして考える。そして、漢字の可能性。太古から続く最も由緒ある情報のカタチ。白川静先生の本でも読んでみようかしら。


とりあえずの整理>

情報を情報として 情報をモノとして
聴覚としての言語 視覚としての言語
表音文字 表意文字
抽象思考 具体思考
コマンドプロンプト GUI