ideomics

オブジェクト思考ブロギング

奨学金の証券化

先日は友人宅でホームパーティ。都内某所で男子2名でルームシェアをしていた方々が、音楽性の違いから解散ということで、ルームシェア終了のパーティだった。


そこで出会った一人の男性が、児童養護施設の支援NPOをしているとのことで興味深く話しを聞いた。彼は、平日は金融機関に勤めつつ、週末にそのNPOをやっているのだが(ついでに言うと、トライアスロンにも頻繁に参加しているらしく、強靭すぎる体力)、やはり児童養護施設の財政状況は当然ながら厳しい、と。


そこで聞いた話で面白いなと思ったのが、奨学金のエクイティ。一般に奨学金というと、利子ベースの「融資」であるが、それを「投資」の形で行うと。平たく言えば出世払い。既にメキシコなんかには現実にあるらしい。奨学金というと、いかにも善意のかたまりで、お金っぽい臭いは禁忌に近い印象だが、現実は現実。影響の行使という意味で、どの程度株とのアナロジーで考えるかは難しいところだが、その設定が上手くいけば、今よりもいい形のものができるかもしれない。


その方がエクイティを押しているというわけではなく、基本的には寄付ベースのスキームを考えているとのこと。しかし、個人的にはエクイティの形の話に興味をそそられた。今後経済も縮小し、寄付市場もおそらく縮小する。奨学金もある程度、リターン期待が高まるかもしれない。子供の未来に大きな影響を与えるわけで、安易な選択はできないが、きれいごとだけでも回らないとも思われる。というのも、仕事柄テリブルな親子関係が推定されるケースに触れることもあり、孤児ではなくとも、サイレントな需要なありそうだと思うから。


今回の震災でも多数の震災孤児が残された。全病歴カルテ:保険証にICチップ - ideomicsでも触れたが、災害援助と途上国支援を一元化して考えうるならば、震災でできたスキームを国際的に生かせるかもと思ったり。