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ideomics

サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

全病歴カルテ:保険証にICチップ

医療機関を移る際に、大抵紹介状というのが用意されるが、これだけで十分な情報を得られることはまずない。運が良ければ、病歴サマリーが付いてくるが、稀である。医療機関を複数受診することが一般的になった現在では、紹介状システムではなく、カルテの共有、全病歴カルテの共有が必要。


とはいえ、紙では無理に決まっているので、当然電子データになる。電子カルテがローンチした際には、フォーマットなど一元化しようという動きがあったが、結局は個々の医療機関に任されているのが現状だ。


ここは、健康保険証にICチップをつけて、そこに全病歴・検査データを保管するのが良いように思う。カルテのフォーマットを統一するのは、個々人の使い勝手を制約しかねないが、まずは生データだけを(XMLなどで)一元化し、それを読み込むアプリケーションは多様に、つまり実際に見るカルテの形は個々に任せる形が良さそう。



保険証+ICチップでデータを管理し、アプリケーションは自由に。例えばiPadなどのタブレットでそれが可能になれば、mobilityはかなりアップする。今回の被災地のように、インフラが壊滅しても、診察が普段に近いレベルでできうる(器械はないけど)。つまり、インフラフリーな医療がある程度可能になる*1。もちろんセキュリティの問題は大きい(高齢者は保険証など失くしやすいと思われるので)。しかし、利便性という意味では格段にアップしそう。



これは災害時という特殊な状況でなくとも意味がある。例えば開発途上国*2での医療。災害時というと特殊な響きだが、「インフラが乏しい状態」と考えると、これは世界に数多ある開発途上国の実際。災害支援と途上国支援というのは一元化して考えうる。開発途上国では、固定電話より携帯電話の普及率が高いところがあると聞くが、それと同様か。こういった状況が続けば、開発途上国での知見が逆に、先進国*3へ活かされることもありうる。そうなれば、支援という言葉はもはやふさわしくない。


これは医療だけでなく言えることかもしれない。例えば教育も。今回の災害支援をきっかけに、mobilityの高いシステムの開発につながり、かつそれが開発途上国へと一般化しうる広がりを持ったらどうだろう。


アップル社のiPadは、目新しいガジェット的な扱いで注目を集めているが、↑のような社会的な意義まで広がりを持てれば、一層に興味深い。グーグル社は積極的に災害関係のサービスをやっているようだが、それよりは中長期的な視点で、アップル社も介入できたらと思ったり。

*1:もちろん完全なフリーではないが

*2:politically correctな表現ではないかもしれないが、他の表現が思いつかなかった

*3:politically correctな表現ではないかもしれないが、他の表現が思いつかなかった