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オブジェクト思考ブロギング

クローズアップ現代を観た

先日ひさしぶりにTVを観た。クローズアップ現代。TVなる文明の機器から遠ざかっていた自分には、なかなか衝撃的だった。なんというクオリティ。構成、内容、話し方・・どれも素敵すぎだ。


マクルーハンが著書(「メディアの法則」だったかな)で、TVを擁護して、「いずれTVが別なメディアに覇権を奪われた時、(過ぎ去ったメディアとしての)TVは芸術として扱われるかもしれない。TVに覇権を奪われた映画のように。」といった趣旨の文章を書いていたが、クローズアップ現代を見ながら、ふと思い出された。TVにはTVとしての構成の論理やコンテンツがあると思うが、クローズアップ現代は、その意味でTV固有の芸術である。(フジテレビの「笑っていいとも」もそれに当たるかな)


NHKは国民に必要な情報を提供するのが、現在の使命のコアだと思われる。その意味では、ある種の教育機関である。つまり、図書館や学校と同じカテゴリー。ニュースが主柱であろうことには異論はないけれど、このようなプログラムこそまさに存続して欲しい。後継がどうなるか、非常に興味深い(そして、少し心配である)。個人的には、国谷裕子さん、ぜひともNHK「プロフェッショナル」に出て欲しいものだ(半身内なのでさすがにNHKの番組には出られないだろうが)。