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ideomics

サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

「だまされないための年金・介護・医療入門」 鈴木亘

アマゾンの秀逸なレビューにもあるとおり、「現行の賦課方式を清算して積立方式へ再移行せよという、世代間の不公平および経済的効率性に重点をおいた社会保障改革論」(そのまま引用、本書の問題点もレビューが参考になる)


賦課方式*1では、当然ながら現在の若い世代の不満が多く、大多数の若者は積み立て方式への移行を望むであろう。本書はそのロードマップを結論で示しており、いくつか興味深い提案がある。
 

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「現在の高齢者は賦課方式で得をしており、得した分は相続分から徴収できる。」

確かに、高齢者はかなり貯蓄多いし、相続分としてかなり残っているから、ここは期待できる財源。相続する側から文句でるだろうけど、筋はまあまあ通っている。実際、カナダでは、相続資産から国庫負担分を取り戻す「クローバック制」という制度があるらしい。


「積み立て式にした場合、強制貯蓄口座がひとつの手段として考えられるが、シンガポールの強制貯蓄口座では死亡時に余った分は相続可能であり、これは導入検討に値する」

シンガポールの強制貯蓄口座にはもともと興味あったが、これは知らなかった。相続可能であって、しかも税において優遇されそうであれば、貯めるインセンティブがつく。ただ、低所得者にはどっちみち辛い。


「強制貯蓄口座に移行する場合、高齢者はいわゆる普通の銀行貯蓄などから移行できる部分もあるはず。」

かなり抵抗ありそうだけど、筋は通っている。


「年金・医療・介護の歳入は国税庁で管理する」

確かに厚生労働省社会保険庁関連の団体に任せるのは無理だもんなぁ。


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このあたりは今度ディスカッションしてみたいところ。


*1:世代間で支えあう方式であり、要は若い世代が高齢者を支えるので、少子高齢化によって若い世代の負担が増える