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オブジェクト思考ブロギング

家庭画報

最近よく家庭画報をパラパラめくっている。家庭といいつつも、もはや完全にスノッブな感じであるが、見てて読んでてなかなか楽しい。


日本の主婦文化というのはなかなか興味深いものである。ほとんど消費を旨とし、生産が主眼になることはないが、そこで繰り広げられる価値観、スノビズム、儀礼、作法、所作・・・


教育があり、知的な人が家に閉じ込められたとき何が生まれるのか?というシミュレーションを想定した場合、これに対する1つの解答が、ある意味日本の主婦文化であろう。


こういってしまうと皮肉に満ちているようだが、単純に惹かれるものも多い。上品さの追求という意味では、もしかしら他の追随を許さないかもしれない。題名もまた渋い。



家庭画報には国際版もあって、こちらは主婦向けというより、日本の伝統文化を海外に紹介するのが主眼。とはいえ、こういう風に、伝統工芸・芸能を「家庭」として名づけた雑誌でプレゼンテーションしていくのは、かなりインスピレーショナルである。domesticという言葉には、「国内の」という意味と「家庭の」という意味の2つがある。


KIE KATEIGAHO International


今や世界50数ヶ国で購読されている『日本の今』を世界に伝える、日本発の英字国際雑誌(日本語訳付き)
古きよき伝統文化から今注目の最先端情報まで『生きた日本』の魅力満載!


家庭画報の国際版の編集をしているデザイナー、アレクサンダー・ゲルマン。ゲルマンが注目している日本の伝統工芸・芸能とのコラボレーションをまとめているのが、

アレクサンダー・ゲルマン:ポストグローバル

あまりビビッとくるものはないが、ひとつの「見せ方」としては参考になる。