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オブジェクト思考ブロギング

まだMJ追悼の冊子がコンビニに置いてありますね・・・

マイケル・ジャクソンをリアルタイムで感じてない人間としては、一歌手の追悼がこんなに長く続いているのはびっくりだ。永眠直後の大げさな追悼はメディアでよくあることだと思って見ていたが、まだコンビニみたいな流通の速いとこでも置いてあるとちょっと違和感や気持ち悪さがこみ上げてしまう。


というのもMJ自身が云々というのではなくて(むしろ結構好きだ)、かつてマスメディアが持っていた影響力が凄まじかった、ほんと凄まじかったんだなぁと思うから。TVが人々に及ぼす影響を不快なまでに感じてしまう。


オーウェルの1984年を読みつつ全体主義に批判的な眼差しを向けている同じ人物が、マスメディアアイコンのMJに熱狂してしまうという皮肉。ウェブ普及後である現代からの後だしジャンケンになってしまうが、ほとんど情報統制と洗脳に近いようにうつってしまう。


1Q84村上春樹)の読解で、1984年(オーウェル)との違いとして、ビッグブラザーからリトルピープルへという変化が指摘される。自分達を圧殺するものが、力を持った父権的なものから、集合的な環境的なものへと移り変わることのメタファーになるのだろうけれど、マスメディアってのは、それにあたる気がする。*1

*1:とはいえ、当然ながら、マスメディアが全部悪なんて極論は思っていないし、とても必要な存在。政府と同じで、向かう方向次第での話