ideomics

オブジェクト思考ブロギング

価値観の合う友人との付き合い

昨日は語学留学で東海岸とイギリスに半年出かける友人を囲んで数人で集まった。


神楽坂でルームシェアする予定の彼とはとても嗜好が合って楽しいのだけれど、来月から半年ほど物理的な距離がぐんと広がる。残念なことではあるが、同時に(彼だけでなく、自分にも)いい機会でもあるなと思う。


話の合う人と会える楽しさというのは言うまでもないけれど、距離を置く楽しさというのもあるだろう。それは、同質な人がいてくれる時には問題にならない自分への違和感が立ち上がってくるから。そして、また新しく話の合う人を探すインセンティブにもなるから。


似たような人達といられる時間は楽しいけれど、自分達の信じている価値観への疑問や違和感といったものを感じないというリスクがある。それが高じて原理主義的なレベルまで達する人は稀だし、その方向にドライブするのもありだとは思うけど、自分の理想とする姿とは違う。


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昨日はBook 246(http://www.book246.com/)という旅に関した本を扱うショップで待ち合わせた。狭い店内を見回しながら、チャトウィンのソングラインをぺらぺらとめくっていた。そういえば、彼はチャトウィンに似ている。アングロサクソン帝国を支える文化の最良の一断片。


ここ1年くらいアングロサクソン的なもの、特に東海岸的なものというのがテーマだったけれど、彼と共有するものは彼に任せて、自分はオーバーラップしない方面へ。ジャーナリズム、金融、メディア、企業ビジネス・・・東海岸の生んだ花達を摘むのは彼に任せて、何か別なものを探しに。そんな半年にしたいと思った。


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8月3日あたりに飛行機に乗るらしい。

彼には「いってらっしゃい」とか「がんばってね」といった旅に出かけるような特別な言葉は掛けたくないと思う。なぜなら、彼にとって、この世界がチャトウィンのように自分の家の「庭」であって欲しいから。