あさま山荘事件の映像
最近1970年あたりがテーマで、政治の季節から消費社会へと、世の中の方向性が変わっていく様子に興味をもつことが多い。
色んなことがあったけど、やっぱり極めつけの一つはこれじゃなかろうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%BE%E5%B1%B1%E8%8D%98%E4%BA%8B%E4%BB%B6
83年生まれのワタクシとしては、最早歴史なこの出来事。でも、彼らのファナティシズムってちゃんと清算できているのかな。と気になったり。
国家とか共産主義とかいった大きな物語へのファナティシズムは収束したのかもしれないけど、代わりに「組織」へのファナティシズムが生まれただけなのかもしれない・・・会社、宗教、病院。病院という伝統が根強く生きる社会では、そんな風にも思ったり。良いことも多いので、批判の対象でもないという向きもあるだろうけど、やっぱちょっと違和感がある。ニヒリズムが云々とか言っても、だいたいインテリの世界の話なだけで、マジョリティはそこにいない。
今の季節は、こういった組織へのファナティシズムを清算する時代なのかな。それとも、この傾向は保存するべきもの/されてしまうものなのかな。あるいは、あさま山荘的な狂信も含めて、どんな方向に向かうかだけの問題でしかないのかな。よくわからないな。
村上春樹の1Q84はこの辺のテーマを扱っているらしいので、ちょっと読んでみたい。でもアンチテーゼではないテーゼは、あまり期待できなさそう。あるいは、期待してはならないのか。