2009年上半期に読んだ本ベスト5
★失われた民主主義―メンバーシップからマネージメントへ
シーダ・スコッチポル
慶應義塾大学出版会 (2007/9/20)
★Only Yesterday - An Informal History of the 1920's
Frederick L. Allen
Harper Perennial Modern Classics(2000/7/25)
★デザインのデザイン
原 研哉
岩波書店 (2007/10)
★暴力について―共和国の危機
ハンナ アーレント
みすず書房 (2000/12)
★十二世紀ルネサンス
C.H. ハスキンズ
みすず書房(2007/03)
こうしてみるとひたすら東海岸。スコッチポルやフレデリック・アレンやハスキンズはハーバードだし、アレントも東海岸で活躍した時代。やはりAtlantic MonthlyやThe New Yokerといった高級誌が活躍したあの時代への憧憬は隠せない。1920-70はアメリカ東海岸が世界の中心だったと思うし、その時代の東海岸文化の良質な部分は継承していかないといけないと思ったり。このあたりは子供のためにライブラリーに揃えたいところ。
個人的には、ヨーロッパ系の文化から脱して、20世紀というアメリカの時代を見つめられるようになったという意味でひとつの成長か。やはり昔々の文化への想像的ノスタルジアでは前に進みきれないし。
今後は1970年以降の良質な本を探して生きたい。学生紛争や公民権運動、ベトナム戦争と通して政治の季節が衰退を迎え、消費社会・大衆社会が猛スピードで展開した70年以後。ほとんど今日とシームレスにつながる年代だと思うが、この季節への感覚を手に入れたい。何かあったら教えてください。