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ideomics

サブジェクト⇔オブジェクト思考ブロギング

「思想としてのパソコン」 西垣通

コンピュータ史上における重要な論文をいくつか翻訳したアンソロジー。現代のPCというものが、どのような背景で生まれてきたかに焦点を当てて並べている。

もともとコンピュータの開発は、計算機械(computationするもの)として始まる。それから、人間のように思考するもの(AI, artificial intelligence)を目指して開発することが主流になったが、AIは現実的にも、(人によっては)理論的にもうまくいかないというムードが出てきて、IA, intelligence amplifier(思考を増幅・拡張するもの)として開発されるのが主流になった、と。今のPCは基本的ににIAサイドの考え方をベースにしている。このあたりの紆余曲折した流れが面白い。

PCという機械が、どのような思想や考え方に支えられているかを解説したもので、文系的なものと言えるだろう。PCというと、なかなか機械慣れしていない自分には、やや近寄りがたいものもあるのだが、ワークステーションという中央集権装置に対する、民主化の象徴として西海岸の人が捉えている部分もあるとか、機械と人間を「融合」させるようなイメージでGUIが創られてきたなどの話を聞くと、とても人間くさいものに思えてくる。現代の象徴のようなPCであるが、やはり人間くさい歴史を背負っているのだなぁと感慨。関係ないが、「鉄腕アトム」は、機械を通じることで遠まわしに人間とは何かを追求した人文主義であった。

ただ学者っぽい文章や訳文が読みづらい。



とはいえ、時代はもはやポストPCであり、ネット関係の論文のアンソロジーが欲しいところ。

とりあえずは、
Tim O'reilly "What Is Web 2.0"
http://oreilly.com/web2/archive/what-is-web-20.html
なんかがベタなところだろうが、専門家じゃなくても読めるものでは、他にはどんなものがあるかしらん。


気になる部分を抜粋

Google's recent attempt to use cell phone numbers as an identifier for Gmail accounts may be a step towards embracing and extending the phone system.


While the jury's still out on the success of any particular startup or approach, it's clear that standards and solutions in these areas, effectively turning certain classes of data into reliable subsystems of the "internet operating system", will enable the next generation of applications.


Much as the rise of proprietary software led to the Free Software movement, we expect the rise of proprietary databases to result in a Free Data movement within the next decade.


Data is the Next Intel Inside
Applications are increasingly data-driven. Therefore: For competitive advantage, seek to own a unique, hard-to-recreate source of data.