ideomics

オブジェクト思考ブロギング

正義の変遷

『民主主義の源流 古代アテネの実験』によると、殺人事件は「民事」であって、当時の裁判の対象ではなく、親族の復讐に委ねられていたらしい。殺人に対する復讐は、親族の権利でもあり義務でもあった、というのは他にも見られる規範のようだ。特に名誉や雄々…

codeのコンパイルの問題

プラトン『法律』における説得の技法 https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/70989/1/KJ00000205829.pdf 「しかし、プラトンにとって、ムゥシケーの本質は、音楽と詩の統合された根源状態にこそあり、しかもその音楽的な要素、すな…

人の知恵は、後の知恵

弟のエピメテウス(epi-metheus, 後の知恵)の不思慮から、人間たちは先立つ力を与えられなかった。人間たちを不憫に思った兄のプロメテウス(pro-metheus, 先の知恵)の配慮から、人間たちは火を贈られた。火を贈られた人間たちは、なんとかプロメテウスに…

子育てと権利

出典は忘れたけど、フランスの人々は、子どもに何かしないよう言うときに、「〇〇してはいけない」という言い方ではなく、「あなたには〇〇する権利がない」みたいな言い方になるとか。子育て本系の話だし、本当かどうか不明だし(多分ごく一部のインテリだ…

再神話

人権など、もはや当たり前と思われる概念。基本になりすぎてもはや技術とも言われない過去の技術に似ている。しかし技術と違って、実体として輪郭が明確ではない。だから、当たり前に思えても、実際は忘れられやすい。という特徴があるとしたら、輪郭を明確…

市の民としての賢慮

加藤訳『統治二論』で、ロックはcivilとpoliticalを同義と捉えていたと解説にあり、なるほどと。ギリシャ語のpolisを、ラテン語にG翻訳するとcivitas。civilは日本語で市民とG翻訳され、市の民、市場の民。翻訳は翻案としても、込められた意味が面白い*1。 j…

三本の枝

西方の三博士が、東方の島国に三本の木の枝をもたらした。東方の島国に住む人々は、この三本の枝をどう使っていいかわからなかったが、その地に育っている木に接ぎ木をしてみることにした。 一人目が運んだ枝からは、頑丈な樹木がまっすぐに伸びた。そこから…

神と紙とカミさん

かつて神に憑かれた人々は、神に疲れてきた。神に仕えることに、疲れてきた。喜び勇んで、新しいカミを迎え、紙を使うとともに、紙に憑かれた。 神が紙となったとき、律法は法律となり、会社が社会となった。神と君の統治を倒置し民の統治となり、なおさら紙…

家庭の私法としての家政な司法

「dominium(※所有権概念)こそは、実は発達した「ローマ法」像の基礎に存するものである。」(木庭顕『新版ローマ法案内』第4章 所有権概念の登場とその帰結 P127) 子ども同士のおもちゃの喧嘩が絶えない。不思議なもので、人は他人が何かやってると羨まし…

ディズニーランドの入場制限

ディズニーランドを探していたら・・・ここにあった。浮世が、この土地が、ディズニーランドそのものだった。ディズニーランドで仮装する。浮世の土地で仮装する*1。ディズニーランドが仮想する。都市空間 (polis) が仮想する。内なる世界を住まい(テリトリ…

ソクラテスのサンバ術

宮を囲んで子どものように友と共に舞い踊り、みな宮の子になった。宮の子が祭りごとに集まるごとに、都の政になった。都が1となり、都が市になり、市が都となり、市もまた1となり、都と市は都市に1つになった。 現実的には非対称だが、祝祭で水平化する:2の…

Mamma-l, All Too Mamma-l

ドゥルーズによると、philo-sophiaとは、知(sophia)との友愛 (philia) らしい。敵と書いてトモと呼び、友と書いてライバルと読む。そんな距離感。一方で、sophiaとerosな関係があり、主体化・一体化(主体性と主観性)としての知との性愛関係、eros-sophia…

ソクラテスメソッド

ソクラテスメソッド。それは、相手(子ども)を、ソクラテスとみなすことであり、教員や大人がソクラテスを気取るという意味ではない。だいたい私たちは、ソクラテスより、グラウコンやトラシュマコスにより近い。石工を営むこの小さなソクラテスたちが、我…

Bachelor of ErosからDoctor of Philia (Ph.D) に至る家庭の課程

婚姻とは最古の大学院であったと聞く。Bachelor of Erosを卒業し、次の課程としてDoctor of Philia (Ph.D) に至る家庭の過程に進学する。passion(情熱)に始まりPassion(受難)となるこの課程で、家庭の家政を学び続ける。Doctor of Philosophyを真似たの…

ごっこ遊びとしての法廷=演劇

プラトン対話篇が、(当時アテナイで重要だった)演劇を模して、なんか凄そうな人の話を書いとくか、というノリであったとしたら、「十分に発達した対話篇は、戯曲と区別がつかない」ように見えたものも、「十分に発達していない対話篇は、戯曲と区別がつい…

meta-physicsという住まい(oikos)

新版 ローマ法案内: 現代の法律家のために 作者: 木庭顕 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2017/10/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 『新版ローマ法案内』のフレームでpolitics(ポリスの論理)とreciprotcite(テリトリーの論理)…

アナキン・コンプレックス

"If you only knew the power of The Dark Side. Obi-Wan never told you what happened to your father." "He told me enough. He told me you killed him.""No, I am your father.""No... that's not true. That's impossible."(Darth Vader & Luke Skywal…

魂の不死について

人類全体というクラウドを想定すると、どんな人でも何らかの影響を与えている。どうやっても消し難く影響を残しまくっている人もいれば、全体からするとうっすらと、という人まで。そして、あらゆる人はそのクラウドから何かしら備給され続けている。 いわゆ…

祭りごとのお約束

10月30日。いつも混んでる駅のハロウィン祭りが閑散としていた。大雨のせいだろう。祭りは天気次第。人の業をえた部分がある。神はサイコロを振らないという言葉があるけど、サイコロ(確率)こそが、神(超越的)なのではないか、決定論こそ人間的、あまり…

日と月の明かり

photography(写真術)ができた頃、scientistという言葉が生まれたらしい。 「「科学者(サイエンティスト)」という新造語と、それを自然科学を実践する者のみに限定する使い方は、1830年代および1840年代以降に出てきたものである。その用語をしっかり確立…

ブリリアントカット

胸像で反射(reflection)された視線は内省(reflection)となる。人々は、視線を自らに向けるために、仏像を作った。仏像を覗くとき、お前もまた仏像に覗かれている。 鏡像で反射(reflection)された視線も当然、内省(reflection)となる。人々は、視線を…

政治:政(祭り事)と治(統治)

政治。政と治。政(祭り事)と治(統治)の一体性とは何なのか、そもそも一体であるべきか。 「政治は今や統治の行動にかかわる空間となってしまい、社会の自由な生産を高め、私的領域での個人の安全を保証することが目的となる。・・・重要なのは、可能な限…

TV or not TV ?

映画は孤独に向き合う。映画館で電灯(全体に広がる光)を消して、作品と個人として向き合う。互いの顔は見えない。照明は、画面とその中の役者や風景にだけ。客はおしゃべりはできない。雑音は許されない。 TVは複数人で見る。TVよりむしろ互いに向き合う。…

『にほんご』安野 光雅・大岡 信・谷川 俊太郎・松居 直

にほんご (福音館の単行本) 作者: 安野光雅,大岡信,谷川俊太郎,松居直 出版社/メーカー: 福音館書店 発売日: 1979/11/30 メディア: 単行本 購入: 8人 クリック: 84回 この商品を含むブログ (27件) を見る 子供が声出して読んでいるのを隣の部屋で聞く。音感…

書物の副作用

本を読まなくなって、ウェブでは情報が断片化されて、という批判がある。しかし、一方で、本のような直線的な「ストーリー」というのも危険ではある。特に直線的な小説の構造。 言葉や文字が認知をフレーミングするのは言うまでもないが、本の構造自体も認知…

文字の散歩

ある若者が写本室で、筆記体のliteralをliberalと書き間違えて複写した。それから、literal artsはliberal artsとなった。皮肉にも、彼はこの文字列を文字通りに写さなかったのだ。それがわざとだったのか、うっかりだったのか、今となっては誰もわからない…

人々と人間

人々=人人人人人... と 人間=人・人・人・人・人... そこには間(・)があった。 ⊿human = d + human = human + d = hum + and = Homo + AND ANDを「間」として理解すると、Homo ANDは、人+間と訳すことになる。humanのdifference/differentialから、間が…

じぶんがく/自分科学/psyence

自分自身の愚かさと付き合っていくのは難しい。他人の愚かさ(と思う/思ってしまうもの)と付き合っていくのは、なお難しい。 「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」 ここで言われる「だれか」とは、まずあなた自身のことである。赦…

reflexive voice(再帰する声=再帰動態)

自分の発声は、空気を通して、また骨伝導を通して、自分の聴覚に帰ってくる。二重に再帰的 (reflexive)。声そのものが再帰的・・・voice = reflexive voice = 再帰動態・・・声そのものが再帰動態であった。 文字列 (letters) は、どうしても手紙 (letter) …

言語というウイルス

子どもが言葉(発声)を覚えたり、文字を倣ったりする中で、何かを失っている感は、大人の立場から見ると逆方向も想像できて面白い。想像できるとはいえ、、やはりpoint of no returnという印象が強い。言葉を覚えると、全身で表現する必要ないし、泣きわめ…